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カカボラジ山(、Hkakabo Razi、)は、ミャンマー北部のカチン州最北部に位置する標高5,881mの山。ミャンマーの最高峰で、東南アジアの最高峰でもある。1996年に日本の尾崎隆とミャンマーのニャマ・ギャルツェンが初登頂した。 山頂から、北と東は中国、西はインドの各国境まで約30㎞である。ふもとは低地の熱帯であるが、標高4,600m以上では氷河に覆われ、多様な自然環境を見ることができる。山頂はカカボラジ国立公園内にある。ヒマラヤ山脈の遠い支脈に位置する山である〔The Columbia Encyclopedia, Sixth Edition 〕〔Hkakabo Razi summary 〕。 == 環境保護 == カカボラジ山は1996年1月30日に自然保護区、1998年11月10日に国立公園に指定された。カカボラジ国立公園は、ミャンマーで最も生物多様性に富む地域である。並はずれて豊かな動物相と植物相に恵まれ、熱帯の低地から高山まで、まだ調査と同定がおよんでいない種が存在する。研究がほとんど手つかずであることから、植物学・地質学・動物学・地理学の研究者にとって格好の実地研究の対象となっている。 この国立公園は全体として山岳からなっており、常緑広葉樹の多雨林が広がる標高2400mから2700mの亜熱帯性温帯圏から半落葉広葉樹林、さらに常緑針葉樹の降雪林に至る多様な植生によって特徴づけられる。最も標高の高い3400m以上の森林帯は高山性で、植生のみならず歴史や起源の点からもほかの森林とは異なる。さらに上がって4600mを超えると、万年雪と氷河に覆われた寒冷で、不毛な、吹きさらしの地形になる。5300m付近には大きな氷帽が存在する。 1997年から翌年にかけて、林野局がニューヨークの野生動物保護協会の支援を受けて研究を行った。その結果は1999年10月25日から29日にかけてミャンマーのプタオで開催された、国際総合山岳開発センターのワークショップ「東ヒマラヤのカカボラジ山の生態系の保存に関する地域会議」で発表された。2001年にはサンフランシスコのカリフォルニア科学アカデミーやナショナルジオグラフィック協会、ハーバード大学、中国科学院、ミャンマー林野省からなる国際的・学際的な科学者チームが研究を行った。チームのリーダーであったカリフォルニア科学アカデミーの爬虫両棲類学者、ジョゼフ・スロウィンスキは2001年9月11日、現地でアマガサヘビにかまれて亡くなった。 2002年から2003年にはカリフォルニア科学アカデミーの人類学者P・クリスチャン・クリーガーと写真家のドン・リンがカカボラジ地域を踏査し、初めて人類学的な調査に成功した。二人は徒歩で、登山家のニャマ・ギャルツェン(後述)を含む200人ほどのカンパ・チベット人が住むミャンマー最北端の村、タハウンダムに到達した。 ミャンマー当局はエコツーリズムを通じて、この地方を一般大衆に開放しつつある。政府は開発のための情報を収集しているため、多くの科学的調査はすでにこの地方から受け入れられている。 カカボラジ山を訪れたことのある西洋人は、わずかしかいない。アルン・ドゥン渓谷を徒歩で通った最初の西洋人は、おそらくクランブルック卿とリチャード・コールバックである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カカボラジ山」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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