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痂 瘡蓋
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かさぶた(瘡蓋、)は、外傷の経過した形状の一種。性質上、大きく深い裂傷などよりも擦り傷などに生じたものの方が、出血面積が広いため目立ちやすい。動物の生体保護現象の一つで、主に傷口の出血を止める目的の過程で発現する。 医学領域では痂皮(かひ)という用語が用いられる。 本項では以後、平仮名でかさぶたと表記する。また便宜上、説明では人間のケースを前提にする事とする。 == かさぶたのできかた == 人体が外傷を負うと、出血時の際の刺激物質により血小板の形状が変化し、また細胞接着因子が発現して活性化する。この活性化した血小板によって、まず血管の血管内皮からの傷口の接着・凝固が始まる(一次止血栓形成)。その後更に、一次止血栓より放出される因子によって血液中のフィブリンが網状に重合し周囲の血球を捕らえて血餅を形成、この血餅によって完全に止血される(二次止血栓形成)。 止血栓の形成は一次、二次とも当然瞬時にとはいかない為、止血が完了するまでの間、血液は少しずつ体外に滲出するが、その血液にも一次及び二次の止血栓形成物が含まれる為、滲出した血は体外で通常の血液よりは比較的早く凝固する。この、体外で外傷に付着した形で止血栓を形成したものがかさぶたである。故に厳密に言うとかさぶたは「乾いて固まった血液」ではない。 二次止血栓が形成される際、多数の血球がフィブリンに捕らえられるが、割合的には絶対数の多い赤血球が最も多く捕らえられる。かさぶたが暗赤色なのは、フィブリンに捕らえられた赤血球が乾燥したものが見えている為である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「かさぶた」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Eschar 」があります。 スポンサード リンク
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