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「カサンドラ症候群;カサンドラ情動剥奪障害(カサンドラしょうこうぐん;カサンドラじょうどうはくだつしょうがい)」とは、アスペルガー症候群(AS)〔2013年5月にアメリカで刊行されたアメリカ精神医学会の診断基準『DSM-5』(''Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders'', 5th Edition、未邦訳)では、アスペルガー症候群に代わり「自閉症スペクトラム障害、Autistic Spectrum Disorder;ASD」という診断名が採用されているが、ここでは今でも一般的によく使われている「アスペルガー症候群;AS」を用いた。〕の夫または妻(あるいはパートナー)と情緒的な相互関係が築けないために配偶者やパートナーに生じる、身体的・精神的症状を表す言葉である〔Simons, Harriet and Thompson, Jason “''Affective Deprivation Disorder''”-Historical and Theoretical Antecedents of AfDD 〕。アスペルガー症候群の伴侶を持った配偶者は、コミュニケーションがうまくいかず、わかってもらえないことから自信を失ってしまう。また、世間的には問題なく見えるアスペルガーの伴侶への不満を口にしても、人々から信じてもらえない。その葛藤から精神的、身体的苦痛が生じる〔野波ツナ 『旦那(アキラ)さんはアスペルガー しあわせのさがし方』 宮尾益知(国立成育医療センター こころの診療部 発達心理科医長) 監修、コスミック出版、2012年10月18日、59頁。ISBN 978-4774790879。〕。 症状としては偏頭痛、体重の増加または減少、自己評価の低下、パニック障害、抑うつ、無気力などがある。カサンドラ症候群の悩みを訴える者のブログも多く見られ、アスペルガー症候群の伴侶を持つ者の二次障害として深刻な問題となっている〔。 家族に対するケアの重要性が指摘されている〔油原聡子「夫と意思疎通ができずに妻が陥る『カサンドラ症候群』 発達障害の夫に悩み、鬱にも」『産経新聞』2015年8月25日付朝刊、第15版、第21面。〕。
カサンドラ症候群について理解を深めることは、決してASの人を否定したり差別を助長したりするためではない。AS-非AS夫婦間に生じる問題の原因に向き合い、適切な支援を受け、パートナーのお互いがより良い生き方を模索するために必要なことである。 カサンドラ症候群は妻だけでなく、家族、友人、会社の同僚にも起こるとされている〔FAAAS (Families of Adults Affected by Asperger’s Syndrome) HP -''OTRS/CP'' 〕。 カサンドラ症候群を知ることは、定型-非定型間のコミュニケーションのあり方を認識することであり、つまりは、ASの社会的認知度を高める手助けにもなると考えられる。 == 「カサンドラ」の名称 == === 語源 === カサンドラは「人々から決して信じてもらえない予言者」のことで、ギリシャ神話に登場する、トロイの王女である。アポロンは彼女に予言の能力を授けたが、アポロンの愛が冷めて自分を捨て去っていく未来が見えたカサンドラは、アポロンの愛を拒絶する。アポロンは「カサンドラの予言を誰も信じない」という呪いをかけてしまう。カサンドラは予言の能力を残されたが、未来の出来事を変えることも、予言の正当性を他の人たちに納得させることもできなかった〔カッサンドラー Wikipedia〕〔''Cassandra (metaphor) ''From Wikipedia, the free encyclopedia 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カサンドラ症候群」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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