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カシャフ川の竜(カシャフがわのりゅう)とは、ペルシア建国神話を伝える『シャー・ナーメ(王書)』に登場する竜である。 == 物語 == カシャフ川の竜の物語は、『シャー・ナーメ』において、サームが息子ザールのためにイラン国王宛に書いた手紙の中で言及される。 サームが治める国にあったカシャフ () 川に毒竜がおり、人々を苦しめていた。竜は巨大で、火を噴いて鳥を落とし、川からは鰐を掴み出し、毒で周囲を汚染して、この世を支配したかのように振る舞っていた。サームはこの毒竜を退治する決意をする。盾、矛、弓を持ち、象ほどにも大きな馬に乗ってカシャフ川に向かい、竜と相まみえた。毒竜がサームを餌食にしようと襲いかかって来たが、サームは白ポプラの矢を放った。矢は竜の口の中に命中し舌を射貫いて上顎に突き刺さったが、竜はなおもサームに迫ってくる。そこでサームが、牛頭の鎚矛でもって竜の額を打つと、その一撃で竜は倒れた。竜の体からは大河のように毒が流れ出し、脳漿が山のように溢れ出し、カシャフ川は胆汁で溢れかえったという〔フェルドウスィー,岡田訳 (1999), pp. 163-164.(第2部 第2章「7 王への嘆願」)。〕〔岡田 (1982), p. 156.(V 2 「父の手紙」)〕〔苑崎 (1990), pp. 101-102.〕。 以来、サームは「必殺のサーム」〔フェルドウスィー,岡田訳 (1999), p. 164.(第2部 第2章「7 王への嘆願」)。〕「一撃のサーム」〔フィルドゥスィー,黒柳訳 (1969), p. 57.(ザールの巻)〕〔フィルドゥスィー,黒柳訳 (1969), p. 420.(ザールの巻 注34)〕〔苑崎 (1990), p. 102.〕の異名を取るようになった。しかしサーム自身も毒に体を蝕まれ、回復までに長くかかった〔〔。また、竜のいた地域ではしばらくの間農作物が収穫できなかったという〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カシャフ川の竜」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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