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カシャーサ : ミニ英和和英辞書
カシャーサ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

カシャーサ ( リダイレクト:カシャッサ ) : ウィキペディア日本語版
カシャッサ[ちょうおん]

カシャッサ(、カシャーサとも)は、サトウキビを原料として作られる、ブラジル原産の蒸留酒。またピンガ()などとも呼ばれる。
現在、世界で第2番目に多く消費される蒸留酒。ブラジル全土で生産されているが、特にミナス・ジェライス州が多いとされる。なお、同じくサトウキビを原料とする西インド諸島原産のラム酒とは同類系統の蒸留酒であり、広義ではラム酒の仲間と解釈される(ただしブラジルではこれを敬遠し否定する。詳細は後述)。
==歴史==
1532年ポルトガル探検隊の隊長Martim Affonso de Souza(マルチン・アフォンゾ・デ・ソウザ)により大規模な入植地が形成された。この時にポルトガル領であった北大西洋のマデイラ諸島からサトウキビの苗がブラジルに持ち込まれ、サンパウロ州サントス港近辺のサンヴィセンチで最初のサトウキビ畑をプランテーション化して砂糖を精製するようになった。
1536年、ポルトガル移植者がブラジルに蒸留機を輸入し、プランテーション化していたサトウキビを原料に蒸留酒を造るようになった。
なお、これとは別に偶然による産物でカシャッサが生まれたとする説もある。砂糖はサトウキビの絞り汁を煮立たせて醗酵するが、当初、その際に上ってくる泡をすくい上げて捨てていた。しかし泡は一晩経つと翌日には液状化する。働かされていた黒人奴隷たちは、偶然それを飲んでみると気分が良くなった。つまり酔うようになった、というものである。
いずれの説にしても、黒人が飲むようになったことで、奴隷たちに与える食事が少なく済むようになったため、ポルトガル人たちも黒人奴隷が飲むことをある程度容認し、また自分達も飲むようになった。
1622年ノルデスチ(ブラジル北東部)にオランダが入植を図ったが、この際にオランダ製の蒸留酒製造機が持ち込まれ、カシャッサの質・量が共に飛躍的に向上した。
1789年、歯科医のJoaquim José da Silva Xavier(ジョアキン・ジョゼ・ダ・シルヴァ・シャビエ、別名:Tiradentes - チラデンチス)という若い騎兵隊の将校をリーダーに、ポルトガルに対して独立運動が起こった。この時、彼らは「独立の乾杯はポルトガルワインでなく我々のカシャッサだ」というスローガンを打ち出した。独立運動は失敗に終わりチラデンチスは処刑されたものの、このスローガンが民衆の心を掴み、カシャッサは独立のシンボルとして、また一般大衆に浸透されて愛飲されるようになっていった。
近代になると、有名なメーカーによる大衆的なブランドが大量生産され販売されるようになった。しかし近年では、こうした量産品ではなく職人が造る芸術的な域にまで達したカシャッサが注目され好んで飲む人が増えている。きっかけはミナス州サリナスで故アニジオ・サンチアゴとその一家が製造した、Havana(ハヴァナ)というブランドである。ハヴァナとは彼らのファゼンダ(農場)の名前で、1943年に蒸留酒所を創業した。ブラジル政府は海外からの来賓にこのHavanaを起用したことで有名になった。
しかし、キューバ・ロンハバナ・クラブがブラジルに入ってきた際に、登録商標問題が起こり、その結果Havanaを自身の名であるANÍSIO SANTIAGO -アニジオ・サンチアゴに変えざるを得なくなった。これにより市場からHavanaブランドが稀少化しプレミアムな価格がつくようになった。これによりHavanaの名称は一気に知られることになり、こうした職人の作る希少価値のあるカシャッサが注目されることになった。またこれにより、カシャッサの高級化が図られ、欧州などへの輸出も拡大されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カシャッサ」の詳細全文を読む




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