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カスピアン航空7908便墜落事故(カスピアンこうくう7908びんついらくじこ)は、2009年7月15日にイランのテヘランからアルメニアのエレバンへ向かっていた定期商業航空便のツポレフTu-154Mが、イラン北西部のガズヴィーン郊外のジャンナターバード村近くに墜落した航空事故。搭乗していた乗員15人乗客153人は全員が死亡したと報じられている。 この事故はツポレフTu-154の事故では57回目、イランにおける同種の事故における被害の規模では5番目の大きさとなる。 == 事故機 == 事故機は、イラン航空当局報道官によるとイランの航空会社カスピアン航空が運航する1987年製造のツポレフTu-154Mである。同機種は1972年から94年にかけて、ロシア生産航空機のベストセラーであった〔。墜落から数時間後、3つのうち2つのフライトレコーダーが回収された。これらは損傷を受けているものの、事故原因の特定に十分な情報がもたらされるものと期待されている。 公式に確認された情報ではないが、広く報道されるところによると事故機はEP-CPGとされている。EP-CPGは1987年4月20にYA-TARとして運航に入り、1988年にアリアナ・アフガン航空に売却され、さらに1998年4月15日にカスピアン航空に売却。EP-CPGとなった。製造から11年目のことである。 同機は2009年6月に安全性の確認が行われ、2010年までの耐空証明を取得している。アルメニア航空当局者の発言によると、通過した6月の技術検査はロシア南部のミネラリヌイエボードゥイ空港で行われたものであるという〔。しかしながら、これについて同空港長のユーリ・サモスノフは、RIA Novostiとのインタビューで「整備が当空港で行われたものであったとしても、何か発言する立場にはない」としてこれらの報道について確認をしていない〔。 イランの航空機材は機齢が古く、安全性の記録も貧弱なものである。また西側機材についてのスペア部品の獲得も困難である。これは1979年のイラン・イスラーム革命後の禁輸により、ボーイングなどアメリカおよびヨーロッパ製の新たな機材購入が不可能なためである。イランはロシア製機材の購入で、これを補っている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カスピアン航空7908便墜落事故」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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