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カスピエル(Caspiel)は、鬼神学の伝統におけるデーモンもしくは天使である。その名は「神に閉じ込められた」を意味し、月を司る。 ラッド博士の『天使魔術論』ではソロモン王の使役した善霊・悪霊のひとつに挙げられており、「南方を支配する偉大な皇帝」とされ、200人の大公爵と400人の小公爵を従えているとされる〔McLean, Adam. A Treatise on Angel Magic, Weiser Books, 1989, 2006.〕。15世紀のドイツの聖職者トリテミウスの文献『秘密書法』に記載された精霊のひとつでもあり、昼と南を司るという。このように、よく南に関連づけられる精霊である。 ヘブライ語の『第三エノク書』に現れる天使カフシエル(Qafsiel)はカスピエル(Qaspiel)とも呼ばれ、メルカバーの幻視に至る途上の天上の第七の宮殿の門番のひとりである〔Hebrew book of 3 Enoch 〕。この天使は『天使ラジエルの書』にも月界の天使として記載されている。 〔 == 参考文献 == * 『悪魔事典』 新紀元社、2000年、96-97頁。 * フレッド・ゲティングズ 『悪魔の事典』 大瀧啓裕 訳、青土社、1992年。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カスピエル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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