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カスミ網 ( リダイレクト:かすみ網 ) : ウィキペディア日本語版 | かすみ網[かすみあみ] かすみ網(かすみあみ、霞網とも)とは視認性の低い張り網の一種。 == 概要 ==
かすみ網は、谷切網、雉網、兎網などと並ぶ張り網の一種である〔鳥獣保護管理研究会『鳥獣保護法の解説 改訂4版』大成出版社、2008年、26頁、86-87頁〕。日本の鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則では「かすみ網」の定義について「はり網のうち棚糸を有するものをいう」としており〔日本の鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則第6条〕、この「棚糸」とは、網に横方向に通し、網を弛ませて鳥が捕まりやすいようにしたものである〔鳥獣保護管理研究会『鳥獣保護法の解説 改訂4版』大成出版社、2008年、26頁、86-87頁〕。 細い糸(近年ではテグス等)で作られた網を空中に渡し、そこに飛んできた野鳥を捕らえるもので、これらに衝突した鳥は反射的に網を足で掴む。鳥はその体の構造や本能により、足で掴んでいる物を蹴って空中に飛び出してから羽ばたき始めるが、細い糸で作られた網は鳥の体を空中に投げ出すのに充分な反動が得られず、いつまでも網を掴んでは蹴る動作を繰り返し、衰弱していく。偶然に風などで振り飛ばされたり、力尽きて死んだりしない限り、人の手で引き離すまで網から逃れることはない。もがくうちに網に絡まり、羽根を傷める個体もある。さらに、長時間に渡って逆さ吊りのような不自然な体勢で拘束されるため、疲労による衰弱以外にも重力によって血行が阻害され、喀血しながら死に至る例も見られる。 かすみ網は比較的簡易かつ効率的に野鳥の捕獲を行える反面、貴重な渡り鳥などの乱獲に繋がり、種の存続すら脅かす恐れがあることから、1947年より特別な許可を持つ者以外の使用は固く禁じられている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「かすみ網」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mist net 」があります。
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