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カズグリ カズグリ、カズクリとは、クリ(栗)の突然変異種で、岩手県花巻市の1か所にのみ生育する。日本国の天然記念物に指定されている〔花井正光、桂雄三、本間暁:監修、『自然紀行・日本の天然記念物』、講談社、2003年、P54、ISBN 4-06-211899-8〕〔加藤陸奥雄、沼田眞、渡部景隆、畑正憲:監修、『日本の天然記念物』、講談社、1995年、P310、ISBN 4-06-180589-4〕。 == 概要 == 本来、普通のクリは花序(後注)の先の部分に多数の雄花があり、基部に雌花が1~2個であるが、カズグリにおいては、すべてが雌花であり、花序に多数のイガをつける特徴がある。これは、突然変異を起こし、雄花がすべて雌花に変異したものと考えられている。一本の花序に多数のイガを付けるが、結実するのは基部の1~3花である。1925年(大正14年)には、すでに岩手県の調査が入ったように、存在が知られており〔岩手県教育委員会編集、『岩手県史蹟名勝天然記念物調査』、国書刊行会、1984年、P691〕、1927年(昭和2年)にカズグリ自生地として、国の天然記念物に指定されている〔文化庁・国指定文化財等データベース・カズグリ自生地 〕。 注、花序…単独ではなく、多数の花が枝状に連なってついた状態〔ヴェルナー・ラウ著、『植物形態の事典 新装版』、朝倉書店、2009年、P117〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カズグリ」の詳細全文を読む
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