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カタツムリ ( リダイレクト:カタツムリ ) : ウィキペディア日本語版
カタツムリ


カタツムリ(蝸牛)は、陸に棲む巻貝の通称。特にその中でも有肺類のうちのが細長くないものを言う場合が多い。

== 概要 ==
「カタツムリ」という語は日常語であって特定の分類群を指してはおらず、生物学的な分類では多くの科にまたがるため厳密な定義はない。陸貝(陸に生息する腹足類)のうち、殻のないものを大雑把に「ナメクジ」、殻を持つものを「カタツムリ」「デンデンムシ」などと呼ぶ。一般にカタツムリは蓋をもたず触角の先に目を持つ有肺類の陸貝で、中でも球型や饅頭型の殻を持つものを指すことが多く、殻に蓋をもつヤマタニシ類や細長い殻をもつキセルガイなどがカタツムリと呼ばれることは少ない。しかし前述のとおり厳密な定義がないため、殻をもつ陸貝をすべてカタツムリと呼んでも間違いとは言えない。日本で一般にカタツムリと呼ばれるものとしてはオナジマイマイ科ニッポンマイマイ科の種類が代表的なものである。
一般に移動能力が小さく、山脈や乾燥地、水域などを越えて分布を広げることが難しいため、地域ごとに種分化が起こりやすい。他の動物群と同様に、種類は北より南の地方で多い傾向がある。日本列島に限っても、広い分布域をもっているのは畑地や人家周辺にも見られるウスカワマイマイや、外来種オナジマイマイなどごくわずかな種で〔東(1995)〕〔波部&小菅(1996)〕、それ以外のカタツムリは地域ごとに異なる種が生息しており、関東と関西では多くの種類が入れ替わっている〔ただし直径が数ミリの微小種では比較的広い分布域をもつものも少なくない。〕。また島などでは特に種分化が起こりやすく、南西諸島小笠原諸島では島ごとに固有種が進化していることも多い〔〔小菅(1994)〕。このような種分化は地球規模ではさらに顕著で、大陸間ではのレベルで大きく異なるのが普通である。

File:W katatumuri4051.jpg|セトウチマイマイ
(オナジマイマイ科)
日本
File:Common snail.jpg|プチグリ
(リンゴマイマイ科)
有名な食用種。
File:Drymaeus laticinctus 2.png|''Drymaeus laticinctus''
(サラサマイマイ科)
ドミニカ。殻高25mm。
File:Vallonia pulchella.jpg|ツヤミジンマイマイ
(ミジンマイマイ科)
チェコ。 殻径2mmほど。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カタツムリ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Snail 」があります。




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