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滑降風(かっこうふう、、カタバティック風、カタバ風)は、密度の高い空気が、高高度の地点から低高度の地点へと滑降することで起こる風のこと。斜面下降風(downslope wind)、下降風(fall wind)ともいう。 英語の"katabatic"はギリシア語のkatabatikos(坂を下る)に由来する。 == 概要 == 山や丘の頂上、高原などでは、そこを通り抜ける水平な風が弱いとき、空気は滞留して、放射冷却によって次第に冷やされて密度が高くなってくる。すると、重力によって、密度の高い冷たい空気は高度の低いところへ滑降し始める。 下降気流が冷たいのと同じ理由で、滑降風は一般的に冷たい。暖かいフェーン風とは対照的であるが、これは空気が滑降する際の温度上昇率が異なることが関係している。フェーン風は山などを通り抜ける水平な風が強いときに起こる。 滑降の際に重力加速度で風は加速するが、地面との摩擦などで風が幾分弱められるので、一般的には最大でも風力3程度にしかならない。しかし、地形によっては、風が集まって強くなる場合もあり、強風により草木の倒状や人的被害が発生することもある。 氷床、氷河、雪原(冬のみ現れるものも含む)などでは、強い放射冷却が起きる上、もともと温度が低いため、滑降風も強く温度も低くなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「滑降風」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Katabatic wind 」があります。 スポンサード リンク
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