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カッティングプロッター(cutting plotter、vinyl sign cutter)は、広告用のステッカーやポスターや看板の製作において防水性のポスターや看板やサインを作るのに使われており、接着剤のついた色付きのビニールに剥がせる紙を裏に張り合わせたものを使う。そのビニールを望みの形状に切り抜いて貼り付けて使用する。自動車の車体や窓に社名などを表示するのにも使われている。 色は様々なものが販売されているが、限界はある。素材にシワがつかないようにロール紙のような形で販売されており、24インチ、36インチ、48インチの幅のビニールロールが主流である。 ハードウェアはペン式のプロッターとほぼ同じだが、ペンの代わりに非常に鋭利なナイフを取り付けてあり、任意の形状を切り抜く。ナイフがビニールに接する際の圧力を制御できる。ナイフはプロッターのペンと似たような形状で玉軸受に取り付けられていて、刃先を回転させて切る方向に向けられるようになっている。 カッティングプロッターは単色の線画を作ることを基本としている。多色のものはそれぞれ別々のビニールを切り抜いたものを組み合わせる必要があり、細かい絵ではかなり根気のいる作業となる。 ペンプロッターと同様、カッティングプロッターも看板やポスターの製作現場では廃れつつある。今では大判のインクジェットプリンターで紫外線に耐性のある特殊なインクを使って描画するのが主流で、布、ビニール、他のプラスチックシートに直接印刷可能である。インクジェットプリンターであるから多色印刷が可能で、微妙な色の変化や写真の印刷が可能で、カッティングプロッターより優れている。 しかし、大判のインクジェットプリンターで印刷した絵などをその輪郭に合わせて切り抜く作業にカッティングプロッターが今でもよく使われている。例えば、店舗の窓に貼り付ける広告などでよく使われる。 以前は業務用の機種が主であったが、近年はUSBでパソコンに接続する家庭で使用する機種が各社から発売され普及しつつある。ペーパークラフトの素材の切り抜き等に使用される。カッターの代わりにペンを装着することで描画も可能な機種もある。トンボ機能により自動的にプリントされた線に沿って切り抜く機種もある。 == カッティングテーブル == カッティングプロッターは一般に紙で裏打ちしてあるビニールをロールまたはシートの形でフィードして、そのビニールを切り抜く。例えば文字を切り抜く場合、裏の紙が切り抜いた部分の位置関係がずれないように保持している。このため、布や皮革のように裏から保持できない素材を切り抜くことはできない。 カッティングテーブルはロールフィードの代わりに平らなバキューム式のテーブルになっている。テーブル表面には小さな穴が無数に開いている。布地などの素材をテーブル上に置いてプラスチックのシートをその上に被せる。真空ポンプでそれらをテーブルに吸着して密着させ、ずれないようにする。そして、フラットベッド型のプロッターのように動作して様々な刃先を駆使し、布地を切り抜いていく。上に被せたプラスチックシートも切り抜かれるため、ポンプの吸着力が弱くなっていくが、それほど重大ではない。 このようにして様々な柔らかい素材を切り抜くことができる。また、通常のカッティングプロッターでは不可能な分厚い素材や重い素材にも対応可能である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カッティングプロッタ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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