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「カナリア諸島にて」(カナリアしょとうにて)は、1981年3月21日に発売された大滝詠一通算7作目のシングル「君は天然色」のカップリング曲。 == 解説 == 「カナリア諸島にて」は同日発売のアルバム『A LONG VACATION』〔『A LONG VACATION』 1981年3月21日発売 NIAGARA ⁄ CBS/SONY LP:27AH-1234, CT:27KH-959〕からのシングル・カット曲。 この曲は「君は天然色」〔「君は天然色」 1981年3月21日発売 NIAGARA ⁄ CBS/SONY EP:07SH-944〕と同じく一発録りだが、後でバランスの変更ができるように保険としてウッド・ベースとドラムのキック、グランド・ピアノとアップライト・ピアノが別トラックに録音された〔「Sound & Recording Magazine」2011年6月号(リットーミュージック)50~53ページ〕。 ストリングス・アレンジは、今作で初顔合わせだった前田憲男。大滝によれば「普通ストリングスの録音っていうのは前田さんクラスの人はスタジオに来ないんですよ。譜面だけが到着してそれをコンサート・マスターが振るというのが多いんです。ところがご自身が来てくださった上に、自らタクトを振ってくださったのです。だから弦の連中は、前田さんの姿を見てちょっと困った顔をしてましたね。“うわ、今日は長くなるぞ~”って」〔という。しかし前田のストリングスは大滝が当初イメージしていた世界より若干きらびやか過ぎたとして、当初はカットする選択肢も視野に入れていたが、最終的にはものすごくオフで鳴っているようにミックスされた。それについては「前田先生にはせっかく書いてくださったのだけれど、失礼だったよなって思ったりもしてます」〔と振り返っている。そして曲の最後に聴こえるピアノはリズム録りの時点では存在せず、松任谷正隆がダビングで追加したという〔。 作詞を手掛けた松本隆は、この曲の詞を書いたときはまだカナリア諸島に行ったことがなく、イメージだけで書いたという。高校生の頃、小川国夫の作品の中に「カナリア諸島にいたんだ」という台詞があり、地名だけは知っていた。それから10年程たって、「どこか島の歌を書きたいな」と思い、書いたのだという。それまで、ギリシャの港町や南フランスは知っていて、スペインもある程度行った事があって、ポルトガルも知っているから、それ程外れてはいないだろうという感じだったが、松本が最初に着いた所は、諸島で一番大きなグラン・カナリア島だったので大分イメージと違い、血の気が引いたという。その後テネリフェ島に移動したが、そこは「港に対して斜面があって、緩々と坂を降りていくと港や防波堤があって。ちゃんと防波堤に突き当たって、海に面してカフェがあって。歌詞にばっちりの場所で、ここを見て書いてもあれ以上のはあり得ない位そのまんまみたいな」と思い、安心したという〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カナリア諸島にて」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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