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カニシュカ ( リダイレクト:カニシカ1世 ) : ウィキペディア日本語版
カニシカ1世[かにしか1せい]

カニシカ1世(Kanishka I、生没年不詳)は、クシャーナ朝の第4代君主。ヴィマ・カドフィセスの子。カニシカ1世はクシャーナ朝の中で最も名の知られた王であり、バクトリア語資料では κανηϸκε κοϸανο (クシャーナ朝のカニシカ)、漢訳仏典では迦膩色迦などと表記される。のちの時代にカニシカ2世がいたことが知られるが、一般にカニシカ王といえばまず間違いなくカニシカ1世を指す。
== 来歴 ==
カニシカの出自は長く不明であった。カニシカ以降の貨幣銘文への印度文字使用停止やホータン出身地説、小月氏説などの各種根拠により、カニシカは前代までの王(クジュラ・カドフィセスヴィマ・カドフィセス)と血縁が無く、王位を簒奪して新たな王朝を築いたという、王朝断絶説は有力であった。
ホータン出身地説の根拠の1つは、カニシカと同時代人で、王の「三智人」の1人である仏教詩人アシュヴァゴーシャ(馬鳴)の作と伝えられ、カニシカ王の没後間もなく創られたらしい「大荘厳教論」第6巻に、「我昔曾聞、拘沙種中有王、名真檀迦膩■(■は口偏に乇)、討東天竺」と記す。「真檀」とはホータンの古名であり、「迦膩■」とはカニシカを指すことから、「真檀迦膩■」では「ホータン出身のカニシカ」となることが挙げられた。
しかし、1993年にアフガニスタン北部のラバータクで発見されたギリシャ文字バクトリア語碑文(ラバータク碑文)の発見により、カニシカはヴィマ・カドフィセスの息子であることが確認された(王朝交代説参照)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カニシカ1世」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kanishka 」があります。




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