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カニバリズム()は、人間が人間の肉を食べる行動、あるいは宗教儀礼としてのそのような習慣をいう。食人、食人俗、人肉嗜食、アントロポファジー()ともいう。 なお、文化人類学における「食人俗」は、社会的制度的に認められた慣習や風習を指し、一時的飢餓状態下の緊急避難的な場合や精神異常による食人を含まない〔吉岡(1989)pp255-257〕。また、生物学用語では種内捕食(いわゆる「共食い」)全般を指す。転じて、マーケティング用語で自社の製品やブランド同士が市場を食い合う状況を指す。 == 語源 == スペイン語の「Canibal(カニバル)」に由来する。「Canib-」はカリブ族のことを指しており、16世紀頃のスペイン人航海士達の間では、西インド諸島に住むカリブ族が人肉を食べると信じられていた〔。そのためこの言葉には「西洋キリスト教の倫理観から外れた蛮族による食人の風習」=「食人嗜好」を示す意味合いが強い。 発音が似ているため、日本ではしばしば謝肉祭を表す「カーニバル(carnival)」と混同されるが、こちらは中世ラテン語の「carnelevarium(「肉」を表す「carn-」と、「取り去る」を意味する「levare」が合わさったもの)を語源に持つ。しかし、本来のラテン語でも混同、もしくは区分されておらず、ラテン語読解の際には注意を要する。 「食人」、「人食い」という意味の語としては、ギリシャ語由来の「anthropophagy(「人間」を意味する「anthropo-」と、「食べる」を意味する「-phagy」の合成語)」が忠実な語である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カニバリズム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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