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正準分布(せいじゅんぶんぷ)、カノニカル分布()は、統計力学において系の微視的状態を表現する統計集団の一つである正準集団、カノニカルアンサンブル()に従う統計分布である。カノニカル分布は熱浴()との間でエネルギーを自由にやりとりできる系(閉鎖系)に対応する統計分布で、小正準分布、大正準分布とは体積が十分に大きい極限において熱力学的に等価である。 == 確率分布 == 熱浴に接している系が微視的状態 ω をとる確率分布 p(ω) は次式で定義される。 ここで、E(ω) は系が微視的状態 ω をとるときのエネルギー、β は熱浴を特徴付けるパラメータ、すなわち温度である。 絶対温度 T とは β = 1/kT の関係にあり、逆温度と呼ばれる。kはボルツマン定数である。 確率分布 p(ω) の分子の exp はボルツマン因子と呼ばれる。 分母に現れた規格化定数 Z(β) は正準分布の分配関数であり、すべての確率を足し合わせて1となるよう次式で定義される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カノニカル分布」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Canonical ensemble 」があります。 スポンサード リンク
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