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水素化カルシウム(すいそか—、Calcium hydride)は、化学式CaH2で表されるカルシウムの水素化物である。カルシウムヒドリド、カルシウムハイドライド、略してカルハイとも呼ばれる。純粋な物は白色だが、通常は灰色の粉末。水と激しく反応して水素ガスを放出することから、有機合成において乾燥剤として用いられる。 水素化カルシウムはヒドリド塩であり、塩化鉛(II)と同様の結晶構造を持つ〔Wells, A.F. (1984) Structural Inorganic Chemistry, Oxford: Clarendon Press. ISBN 0-19-855370-6.〕。アルカリ金属とアルカリ土類金属はみなヒドリド塩を形成するが、それらのヒドリド塩がみなそうであるように(反応しない)、有機溶媒には不溶である。 == 乾燥剤としての利用 == 水素化カルシウムは水と以下のように反応する。 :CaH2 + 2 H2O → Ca(OH)2 + 2 H2 生じた水素(気体)と水酸化カルシウム(固体)は蒸留や濾過、デカンテーションによって容易に除くことができる。 水素化カルシウムは比較的マイルドな乾燥剤なので、金属ナトリウムやナトリウムカリウム合金に比べて安全である。アミン類やピリジンのような塩基性の溶媒の乾燥に広く用いられている〔Gawley, R. E.; Davis, A. "Calcium Hydride" in Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis (Ed: L. Paquette) 2004, J. Wiley & Sons, New York. .〕。より反応性の高い乾燥剤を使う前のプレ乾燥にも用いられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「水素化カルシウム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Calcium hydride 」があります。 スポンサード リンク
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