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カルバリル carbarylカルバリル
カルバリル()は、可逆性コリンエステラーゼ阻害剤、カーバメイト系殺虫剤の1種で、農薬や動物用医薬品として用いられる。 == 用途 == 農業用として、稲のツマグロヨコバイやウンカ、果樹・花卉のアブラムシやハマキムシ、野菜のヨトウムシやアオムシ、未成熟トウモロコシのアワノメイガ、リンゴの摘果に有効。商品名としてはデナポン、セビモールやナック、複合剤はグリーンベイトやホクトップ、ヤマセットのほか「ナック」とつく製剤が多数有る。アメリカのユニオンカーバイド社が開発し、日本では1959年3月30日に農薬登録を受けた。かつては松くい虫被害対策特別措置法により空中散布されていたが、1997年よりメーカーの自主規制で散布が中止されている。1999年時点で原体輸入量300トン、製剤が1,178トン生産されていた。輸入量は減少傾向にあり原体輸入量は190.0t(16 年度)、90.0t(17 年度)、50.0t(18 年度)と推移している。残留基準は小松菜や春菊で10ppm、大麦やトマトで5ppm、玄米やキャベツで1.0ppmと定められている〔財団法人 日本食品化学研究振興財団 〕。動物用医薬品としては、使用禁止期間を遵守した上で、殺虫用として肉牛などの外皮に散布される〔長野県衛生部食の安全・生活衛生チーム 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カルバリル」の詳細全文を読む
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