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カルロ・クリヴェッリ(Carlo Crivelli, 1430年頃? - 1495年)は、イタリアのルネサンス初期の画家。 == 人物・略歴 == ヴェネツィア生まれ。師は不明。15世紀に流行したパドヴァ派の工房の系統の画家と推測される。金箔を施した黄金地のパネルに明澄な色彩で描かれた祭壇画は、ビザンティン美術風の流れを汲む豪奢さにあふれている。古典主義的だが気品のあるフォルムは精緻を極め、聖人画ではあるが高貴なエロティシズムが画面に満ちている。 この時代、人物ごとに個別のパネルに描く祭壇画(多翼祭壇画)は主流では無くなっていたが、後年までこの伝統的なヴェネツィアパドヴァ・タイプの構成や装飾手法で描き続けた。画業への評価は高く、1490年にナポリ公から騎士の称号を得たとの記述が残る〔水夫の妻をかどわかしたかどでヴェネツィアを追放され、各地を放浪せざるを得なくなった。海洋国家ヴェネツィアは男たちの多くが海の上にいて妻が残っていることが多かったために、姦淫には厳しかったという(宮下規久朗『欲望の美術史』光文社新書 2014年p.24)。〕。 19世紀初頭までは殆どの祭壇画は元の場所にあったと考えられているが、ナポレオンの侵攻とイタリア統一の混乱により取り外され、世界中に散逸した。現在では、運よく残された僅かな作品が一部の礼拝堂に存在するのみである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カルロ・クリヴェッリ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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