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カレーライスとは、カレーを米飯に掛けて食べる料理である。 インド料理を元にイギリスで生まれ〔カレーライス誕生秘話 - 横須賀市 2010年12月17日〕、日本で発展した料理である〔〔「植民地インド」は第二次世界大戦後の1947年にインドとパキスタンに分かれて独立した。同地域では現在でも野菜を使ったカレーが主流で、肉を使う場合は牛肉や豚肉ではなく、鶏肉・羊肉・山羊肉が主流であり、挽肉にしてキーマカレーとして調理することが多い。〕。インドのカレーよりとろみが強くなっているのは、イギリス海軍のメニューに採用されたとき、船の揺れに対応するためだったという説がある〔『満天青空レストラン』日本テレビ、2010年6月20日放送〕。また、ソースを重視するフランス料理の手法を取り入れたからという説もあり〔宮崎正勝『知っておきたい「食」の日本史』p211・角川ソフィア文庫。〕、イギリスのクロース・アンド・ブラックウェル社により生産されたカレー粉がフランスに渡り、フランス料理のカリー・オ・リ(、すなわちカレーライス)の名の西洋料理になった〔小菅桂子『にっぽん洋食物語』新潮社1983年 pp.28-30〕ともいわれている。 イギリスでは「(カリーアンドライス)」の他「(カリードライス)」とも呼ばれる。日本語では省略して「カレー」と呼ばれることが多く〔一般的に「今夜はカレー!」など。ご当地カレーも単にカレー。〕、ラーメンと並んで『日本人の国民食』と呼ばれるほど人気がある料理である。 小中学校の給食メニューの人気アンケートでもつねに上位に挙げられている。 == 日本における歴史 == === 調理・内食 === 日本に初めて「カレー」という言葉を紹介したのは福沢諭吉の「増訂華英通語」(1860年、万延元年)であった。そこに「Curry コルリ」がある〔『カレーライスの誕生』小菅桂子、p78。〕。 日本に初めてカレーライスの調理法を紹介したのは、1872年(明治5年)出版の『西洋料理指南』(敬学堂主人〔敬学堂主人、『西洋料理指南』下p30、1872年、東京、東京書林雁金屋 。また、同じ年に出た『西洋料理通』(仮名垣魯文)は、「牛肉・鶏肉・ネギ・リンゴ・小麦粉・ユズ・カレー粉」を挙げている。 小菅桂子は、材料に蛙肉が入っているところから、フランス料理の要素が取り入れられた可能性を指摘している〔。しかし蛙肉を使ったレシピはあまり普及せず、ネギ(長ネギ)も大正時代にはほぼタマネギに置き替わった〔〔(後述)。現在、カレーの具として普及しているジャガイモ・ニンジン・タマネギは、明治のはじめにはまだ珍しい「西洋野菜」であったが、開拓地の北海道を中心に徐々に生産が広がった〔。国産の安価なカレー粉が登場したこともあいまって〔〔、大正時代の頃に現在の日本のカレーライスの原型が完成したと考えられる〔カレーはどこから来たの? - 農林水産省〕。 1905年(明治38年)、大阪道修町の薬種問屋の主人2代目今村弥兵衛が国産初のカレー「蜂カレー」〔「ハチ食品」の前身。当時は大和屋。〕を発売した〔「最初の紹介者は福沢諭吉」日本経済新聞2015年9月7日朝刊〕。 1926年(大正15年)に大阪ハウス食品が、カレー粉・小麦粉・油脂・旨味成分などを固形化した「インスタント・カレールウ」を「ホームカレー粉」の商品名で初めて発売した。1945年(昭和20年)11月、オリエンタルが、カレーが家庭料理に普及しつつある事に着目し、当時、カレーと言えば、炒めた小麦粉にカレー粉を混ぜるなど大変手間が掛かる事から、「その手間を省き、調理を簡単に出来れば売れる」と考え、事前に炒めた小麦粉とカレー粉を混ぜた粉末状のインスタントカレーであるオリエンタル即席カレーを完成させた。 固形製品は、1954年(昭和29年)にエスビー食品が初めて発売した。昭和30年代からテレビによるCMを主とした各製造販売会社の販売合戦が起こり、「即席カレー」の生産と消費が急増した〔『カレーライスの謎』水野仁輔、p62-72。〕。1960年(昭和35年)江崎グリコが板チョコの生産技術を生かし、ブロックごとに割って量を加減できるワンタッチカレーを発売。現在の日本の家庭では、「インスタント・カレールウ」を使って調理する事が多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カレーライス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Japanese curry 」があります。 スポンサード リンク
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