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カロッツェリア(伊: )は、イタリア語で乗用車のボディをデザイン・製造する業者。もしくはボディ修理業者(板金工場)の意味もある。工業都市のトリノやミラノに拠点を置く場合が多い。 == 概要 == イタリア語でカロッツァ (carrozza) は高級馬車を意味し、カロッツェリアは元々馬車工房のことである〔「高島鎮雄のピニン・ファリーナ論」『カーグラフィック』2012年10月号、カーグラフィック、2012年、67頁。〕。陸上交通の主役が馬車から自動車に移った頃、これらの工房も自動車のボディ製造を生業とするようになった。初期の自動車メーカーは車体(エンジンやシャーシ)を製造し、カロッツェリアがその上にボディを架装した。上流階級の顧客のオーダーや手がけた職人のセンスによって、同じ車種でも1台1台デザインが異なる場合があった。 自動車メーカーがボディも含めて一括量産体制に入ると、カロッツェリアはフオリ・セリエ (Fuoriserie) と呼ばれる優美なワンオフモデルや、エアロダイナミクスに優れたスポーツモデル、未来的なコンセプトカーなど、技術を活かせる分野で個性を発揮した。イタリア独特の美意識を買われて海外メーカーの仕事もこなし、時代を象徴するデザインや才能あるカーデザイナーを世に送り出した。 自動車メーカーが社内にデザイン部門を持つようになった現代では、カロッツェリアの独立性は脅かされ、会社を畳んだり自動車メーカー傘下に吸収されるなどして数を減らしている。ベルトーネ、ピニンファリーナといった代表的ブランドも、受託生産の減少により経営再建を強いられた〔大矢アキオ "カロッツェリア・ベルトーネ、フィアットが取得か ". レスポンス.(2009年7月15日)2013年4月9日閲覧。〕〔大矢アキオ "イタリアからカロッツェリアが消える!…ピニンファリーナ、生産から撤退 ". レスポンス.(2009年1月2日)2013年4月9日閲覧。〕。その一方で、メーカーから依頼される研究開発業務は堅調であり、自動車以外の輸送機関(鉄道車両・航空機・船舶)、一般工業製品(家電・家具・装飾品)など、デザイン分野の多角化も進めている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カロッツェリア」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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