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カローシュティー文字(カローシュティーもじ、)とは、古代の南アジア西北部および中央アジアで用いられた文字。他の文字体系に影響を与えることなく滅亡した。現在知られる仏教関係の最古の文献はこの文字で書かれている。 == 概要 == ブラーフミー文字が南アジア全体に影響したのに対し、カローシュティー文字の使われる地域は南アジアの西北部、現在のパキスタン北部とアフガニスタン東部に限られ、プラークリットの一種であるガンダーラ語を記すのに使われた。ブラーフミー文字と異なって右から左に書かれ、文字は筆記体風にくずして書かれる。アラム文字に由来することがはっきりしているが、アラム文字とは異なってブラーフミー文字と同様のアブギダであり、子音字は原形では母音aのついた音を表す。a以外の母音()が続くときは文字に記号を付加する。母音の長短は(ブラーフミー文字の影響を受けた末期のものを除いて)区別しない。また、ブラーフミー文字と異なり、母音のみの音節を表す専用の文字は存在しない。 カローシュティー文字でサンスクリットを記した文献もあるが、必要な文字のいくつかを欠いているため、サンスクリットを記すのには適していない〔Salomon (1996) p.377〕。 仏教で「四十二字門」として知られる特殊な文字配列は、おそらくはカローシュティー文字に起源があるという〔Salomon (1996) p.377〕。 漢訳仏典では音訳して「佉留書・佉楼書・佉盧瑟吒書」などと呼ばれている。「佉留書」は竺法護訳の『普曜経』に見える。「佉楼書」は5世紀に翻訳された『阿毘曇毘婆沙論』に見え、その箇所につけた『玄応音義』では「正しくは佉路瑟吒といい、北方の辺境の文字である」とする〔玄応『一切経音義』巻17「佉楼書、応言佉路瑟吒。謂北方辺処人書也。」〕。玄奘訳の『阿毘達磨大毘婆沙論』では「佉盧瑟吒書」に作る。また、6世紀の僧祐『出三蔵記集』には「梵字は左から右に書き、佉楼の書は右から左に書き、蒼頡の書(=漢字)は上から下に書く」と記している〔僧祐『出三蔵記集』「昔造書之主凡有三人。長名曰梵、其書右行。次曰佉楼、其書左行。少者蒼頡、其書下行。」〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カローシュティー文字」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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