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カロ艇 : ミニ英和和英辞書
カロ艇[くちくてい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


カロ艇 : ウィキペディア日本語版
カロ艇[くちくてい]

駆逐艇(くちくてい)は、大日本帝国陸軍が開発・運用した高速戦闘艇(戦闘用舟艇)。名称は高速艇丙(こうそくていへい)・カロ艇(-てい)とも。
魚雷艇潜水艦との戦闘を目的として、主に帝国陸軍船舶部隊の海上駆逐大隊に配備された 
== 開発経緯 ==

第一次世界大戦後、陸軍は上陸戦に備えて各種舟艇の整備を進めた。1920年代後期には(上陸時の上陸用舟艇護衛・支援攻撃を目的とした)砲艇相当の装甲艇(AB艇)、同年代中後期には(上陸時の偵察を目的とした)高速偵察艇の高速艇甲(HB-K)、1930年代初期には(舟艇母船同士の指揮連絡を目的とした)連絡艇の高速艇乙(HB-O)をそれぞれ開発し、演習のみならず、日中戦争支那事変)の実戦で運用し効果をあげていた。
駆逐艇(カロ艇)の前身となる高速艇丙は、停泊中の特種船(揚陸艦)や軍隊輸送船を敵潜水艦から護衛するためのいわゆる小型駆潜艇として、1941年(昭和16年)頃に開発が始まった。陸軍運輸部によって建造された試作艇は、大戦当時は既に旧式である航空機用エンジンである八九式八〇〇馬力発動機を流用、3基搭載し、最高速力42.0 ktと極めて優秀な高速性能を発揮した。
太平洋戦争大東亜戦争)が勃発し東南アジア・南太平洋方面が主戦地になると、連合国軍の魚雷艇が日本軍の小型舟艇にとっての新たな脅威となってきたが、従来の装甲艇は武装は強力なもの低速(最高11.5 kt)であり、逆に高速(最高38 kt)を誇る高速艇甲は非武装ないし軽武装である為、いずれもアメリカ海軍PTボートといった高速重武装の魚雷艇には十分に対抗できなかった。そこで、小型駆潜艇として開発されていた高速艇丙を一部設計変更し、対魚雷艇用の高速戦闘艇としての機能も追加することになった。
1943年(昭和18年)3月に試作1号艇が横浜ヨット工作所で起工され、8月に竣工した。翌年11月には改良された試作2号艇が竣工し、実用試験を経て、八九式八〇〇馬力発動機を2基(最高速力37 kt)とし武装を強化したものが駆逐艇第一型式として採用され量産が開始された。
なお、1942年(昭和17年)後半以降に海軍はソロモン諸島の戦いの戦訓から魚雷艇の急速建造を計画しているが、その小型高速艇のノウハウの無い海軍に対して実績のある陸軍が技術協力を行っており、本艇の船型をベースにした乙型魚雷艇が量産されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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