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カワトゲウオ : ウィキペディア日本語版
カワトゲウオ

カワトゲウオ (''Culaea inconstans'') はトゲウオ科に属する小型淡水魚の一種。1属1種である。全長5cm程度で、米国北東部からカナダ南部に生息する。米国西部にも少数の個体群があるが、いくつかは外部から移入されたものである。冷たくて澄んだ小川や湖に生息し、藻類や小さな無脊椎動物を食べる。コクチバスノーザンパイクに捕食される〔。摂餌は主に夕暮れと夜明けに行われる。ミノーなどの小魚と競合する生態を持つが、摂餌時間や餌の種類は異なる〔Stewart, D.B. 2007. Fish diets and food webs in the Northwest Territories: brook stickleback (''Culaea inconstans''). Canadian Manuscript Report of Fisheries and Aquatic Sciences 2798: 1-17〕。繁殖期は夏で、雄は巣を作り、雌が産んだ卵を保護する。繁殖後には死ぬ。巣は水草で作られる〔Acere, T.O. 1986. Age, growth and life history of ''Culaea inconstans'' (Pisces: Gasterostidae) in Delta Marsh Lake Manitoba. Hydrobiologia 135: 35-44〕。絶滅に瀕しているとは考えられていないが、森林破壊や水質変化の影響を受けている。川沿いの樹木を伐採することは、本種の生息環境に特に大きな影響を与える〔Chizinski, C. J. 2010. The influence of partial timber harvesting in riparian buffers on macroinvertebrate and fish communities in small streams in Minnesota, USA. Forest Ecology and Management 259: 1946-1958〕。
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== 形態 ==
先細りになった体型で、細い尾柄の先に扇型の尾鰭がつく。イバラトミヨとよく似ているが、本種は背鰭の棘条が5-6本しかないこと、体側の鱗板を欠くことで区別できる。体色は薄緑から灰色で、不明瞭な斑点がある繁殖期には婚姻色を示し、雄はほぼ黒に、雌は暗色に明色の斑点のある体色に変化する。最大で3-5cmになる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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