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カワラスゲ ''Carex incisa'' は、スゲ属植物の一つ。柔らかな植物で、非常に細くて垂れる小穂をつける。タニスゲの異名がある。 == 特徴 == 柔らかな多年生草本〔以下、主として星野他(2011),p.192〕。全体にほぼ平滑だが、花茎の先端近くだけはざらつく。根茎は短く、株立ちになって匍匐枝は出さない。草丈は20-50cm。基部の鞘は淡褐色で、葉身の無い鞘がある。葉は細長くて柔らかく、幅は3.5-5mm、表面は緑色でつやが無く、裏面はこまかな乳頭状突起が密生して粉白色を帯びる。 花期は-6月〔谷城(2007),p.50〕。花茎は葉よりも長いが先端が大きくしだれるため、葉より上に抜き出る印象は少ない。花茎の途中には葉状の苞があり、その基部に鞘はない。小穂は先端近くにあり、全体に緑色、細長くて垂れる。頂小穂は雄性、あるいは雄雌性で先端に雌花部がある。長さ0.5-2cmの柄があり、小穂は長さ2.5-5.5cm、細長くて雄花部は糸状、雌花部は円筒状、全体として大きく垂れる。側小穂は雌性で、柄があって垂れ、小穂の長さは2.5-6cm。下方は小穂の軸に沿って先端では密につくが、基部ではまばらになる傾向があり、下方のそれでは特に顕著になる。 果胞は長卵形で長さ2.8-3mm、緑色で無毛、先端に向かって次第に狭まって長い嘴を作る。雌花鱗片は果胞よりやや短くて半透明、主脈先端が突出する芒端である。果実は楕円形で断面はレンズ状、柱頭は2裂し〔勝山(2005),p.118〕、果胞に密に包まれる。 File:Carex incisa 02.jpg|生えている様子 File:Carex incisa 04.jpg|花柄を伸ばした株 File:Carex incisa 03.jpg|花序の先端部 File:Carex incisa 05.jpg|果胞と雌花鱗片 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カワラスゲ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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