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河原鳩 河原鳩[かわらばと] (n) pigeon =========================== カワラバト
カワラバト(河原鳩、学名:''Columba livia'')は、ハト目ハト科カワラバト属に属する鳥類の一種である。本来ヨーロッパ、中央アジア、北アフリカなどの乾燥地帯に生息する鳥だったが、人に馴れやすいため家禽化され、食用や伝令用として利用されたほか、愛玩用の品種も多数作られた。日本にいつ渡来したかは定かではないが、一説には飛鳥時代、残存する記録では平安時代に「いへばと(鴿)」の語が見られ、「やまばと(鳩)」とは区別されていた。従って、今から1000年以上前に、すでに身近に存在していたものと考えられる。室町時代から「たうばと(塔鳩)」、これに加え、安土桃山時代には「だうばと(堂鳩)」と呼ばれ始めている。「ドバト(土鳩)」いう語が登場するのは、江戸時代である。カワラバトは学術的には日本の在来種(元来から生息していたネイティブな野鳥)ではない。このため、日本語のカワラバト・家鳩・塔鳩・堂鳩・ドバトという言葉の間の線引きは曖昧であり〔ドバトに関して近年、①広義に「野生の」カワラバトに対して「家禽化された」カワラバトの総称(colombo livia var domestica)だとする説がある。また、②狭義に「家禽化された」カワラバトのうち「再野生化」した個体(feral pigeon)を指すとする説がある。①、②とも1970年代後半から我が国で言われるようになった新説である。しかし、上記のように「ドバト」という用語の変遷を歴史的な流れでみるとき、このような線引きがなかったことは明らかである。この二つの新説は、長い間「カワラバト(土鳩)」として呼ばれてきた概念を必ずしも継承しているとは言えない。また、カワラバトが数千年の長きにわたって世界各地で家禽と野生のファジーな狭間を漂い、もはや純粋な野生種としてのカワラバトが存在し得ない実態が、この二つの新説の立場からは正しく伝わらない恐れがなきにしもあらずである。したがって本項ではこの二つの新説はとらず、従来どおり「カワラバトはドバトの正式な学術和名である。」という一般的な説に則って記述されていることにご留意願いたい。〕、歴史的に様々な呼び方がされて来たものの、学術的には同じ種である。よって、本項では原則として「カワラバト」と記す。 カワラバトは日本ではかつて狩猟対象だったが、伝書鳩を撃ってしまう危険性がある等の理由から、本種はその対象から外された経緯がある(飼鳥を射殺すると動物愛護法に触れる)。なお、日本でカワラバトの次によく見かけるキジバトは現在でも狩猟対象である。 == 分布 == 北海道を含む日本全土で普通に見ることができる。日本以外ではユーラシア大陸、ヨーロッパを中心に留鳥として世界的に広く分布する。長らく人間と関わってきた本種は、人間にとても密接した鳥で、
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カワラバト」の詳細全文を読む
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