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カントルカ カントルカ (Kantorka) は、ソルブ人の民俗行事における役職のひとつ。女声合唱団のリーダー〔『ソルブ通信』,安藤邦光「ザプスト」 〕。合唱団長〔『ソルブ通信』「ソルブの復活祭 (Ostern)」 〕。「前唱者」と訳される例もある〔『クラバート 闇の魔法学校』字幕。主人公が、名乗ろうとするヒロインをさえぎって「カントーカ(前唱者)!」と呼びかけ、ヒロインが「それって、わたしのこと?」と応じる場面がある。〕。 復活祭の夜、村の女性たちはカントルカの家に集合、合唱団となって深夜にカントルカの家を出発、賛美歌を合唱しながら村内の家々をまわる。その後は合唱団用のベンチにすわりながら、日の出まで、神を讃える賛美歌を歌いつづける〔。合唱は、まずカントルカが賛美歌の一節をソロで歌い、つづけて合唱団がその一節をコーラスで歌うことを繰り返す〔〔オトフリート・プロイスラー『クラバート』(偕成社、1980年)、p.71。〕。 == クラバート == オトフリート・プロイスラーの児童小説『クラバート』は、ソルブ人の村々が舞台である。主人公クラバートの命を救うヒロインは、物語のつづく「3年」の間、シュヴァルツコム村のカントルカ役についていた少女で、作中では最後までその名が明かされることはない。中村浩三の日本語訳では「ソロを歌う娘」、鷲巣由美子の部分訳〔『ドイツ語を読む 三訂正版』(三修社; 2014年2月3日)所収 (pp.164-185)〕では「カントルカ」、トランスフォーマー社から発売された映画『クラバート 闇の魔法学校』日本版DVDの字幕では「カントーカ」と片仮名表記されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カントルカ」の詳細全文を読む
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