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『カーネーションの聖母』(カーネーションのせいぼ(, ))は、盛期ルネサンスの画家ラファエロ・サンティが1506年から1507年頃に描いた絵画。イチイ材に油彩で描かれた板絵で、ロンドンのナショナル・ギャラリーが所蔵している。 ==Subject matter== 『カーネーションの聖母』には両手にカーネーションを持って幼児キリストをあやす、若き聖母マリアが描かれている。カーネーションはナデシコ属の植物で、その属名「dianthus」はギリシア語で「神の花」を意味し、キリストの受難の予兆の寓意として美術作品に描かれる。キリスト教の伝承では、キリストが磔刑に処せられマリアが嘆き悲しむ場面にカーネーションが登場している。 この作品は初期フランドル派からの影響と見られる薄暗い室内に聖母子が浮かび上がるように描かれた絵画である。絵画の構成はレオナルド・ダ・ヴィンチの『ブノワの聖母』(1478年、エルミタージュ美術館所蔵)と非常によく似ているが、マリアと屋外の風景を結びつける青と緑の彩色はラファエロ独自のものである。半円形の窓越しに見える風景には崩れた建物が描かれており、これはキリストの誕生によってそれまでの異教世界が崩壊したことを表している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カーネーションの聖母」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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