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カールズバッド洞窟群国立公園 : ミニ英和和英辞書
カールズバッド洞窟群国立公園[かーるずばっどどうくつぐんこくりつこうえん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

カー : [かー]
 【名詞】 1. car 2. (n) car
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [ほら, どう]
 【名詞】 1. cave 2. den 3. grotto 
洞窟 : [どうくつ]
 【名詞】 1. cave 
: [くに]
 【名詞】 1. country 
国立 : [こくりつ]
 【名詞】 1. national 
国立公園 : [こくりつこうえん]
 (n) a national park
: [こう]
  1. (n,suf) prince 2. lord 3. duke 4. public 5. daimyo 6. companion 7. subordinate
公園 : [こうえん]
 【名詞】 1. (public) park 
: [その]
  1. (n,n-suf) garden (esp. man-made) 2. park 3. plantation 

カールズバッド洞窟群国立公園 : ウィキペディア日本語版
カールズバッド洞窟群国立公園[かーるずばっどどうくつぐんこくりつこうえん]

カールズバッド洞窟群国立公園(''Carlsbad Caverns National Park'')はニューメキシコ州エディ郡南西角のグアダルーペ山脈(Guadalupe Mountains)に位置するアメリカ合衆国の国立公園である。
ペルム紀化石礁のあるカールズバッド洞窟 と多数の他の洞窟を保存するために設立された。
公園には83の洞窟がある。その一つ、レチュギア・ケイブ(Lechuguilla Cave)は、全米最深(1,604フィート;489メートル)で、長さは世界第5位(126.1 miles;203 km)の石灰岩の洞窟である。
世界有数の大きさの地下室と無数の二次生成物をもつカールズバッド洞窟は、ガイドなしで自分で見て回ることも、1年中行われているパーク・レンジャーが案内する様々なツアーを利用することもできる。
観光客は、自由に天然の入口から入り内部の部屋をハイキングすることもでき、また、公開されている洞窟エリアの中心に直接エレベーターで行くこともできる(洞窟に入った人は全員このエレベーターから出ることになる)。
カールズバッドは、1923年10月25日に初めてナショナル・モニュメントに指定された。
米国議会は、1930年5月14日にこれをモニュメントから国立公園に格上げした。
カールズバッド洞窟群は、また1995年12月6日世界遺産に登録された。
公園の約3分の2は、環境に将来変更が加えられないように自然保護区域に指定された。
公園はクリスマスを除き一年中開いているが、訪問者の大多数は6月、7月、8月、そして週末、祝日に訪れる。
訪問者が最も少ない月は1月で、訪問者のピークは、通常、戦没者追悼記念日独立記念日(7月4日)の週の週末である。
公園の入口は、ニューメキシコ州カールズバッド市の南西約18マイル(29キロメートル)、62 / 180号線沿いにある。
==地質==
カールズバッド洞窟の誕生は、2.5億年前に長さ600キロメートルの内海が生まれ、礁ができたことに始まる。
馬蹄形に広がったこの礁には、海綿貝殻の遺骸が大量に堆積し、また海水中からも方解石が沈殿して、厚い石灰岩の地層ができた。
この海は最後には陸地に閉じこめられ、海水は蒸発した。海水の蒸発によって岩塩石膏の地層ができ、厚い石灰岩層はその下に埋没した。

200万 - 300万年前にこの地域は隆起し、侵食によって化石礁をつくる石灰岩体が地表に露出するようになった。
空気中と土壌中に含まれる二酸化炭素によって弱酸性になった雨水が、石灰岩の裂け目にしみ込み、ゆっくりと石灰岩を溶かし、巨大な地下空間を形成する過程が始まった。
同時に、硫化水素ガスが、化石礁のさらに下にある広大な原油とガスの鉱床から上方に移動し、石灰岩中に入ってきた。
このガスが天水起源の地下水に溶け込み、酸素と反応して硫酸に変化した。
巨大な洞窟空間が生まれたのは、硫酸によって石灰岩の溶食が極度に進んだ結果と考えられている。
このような歴史を経て驚異そのもののカールズバッド洞窟が誕生した。グアダルーペ山脈の一部には今も化石礁の石灰岩層が露出している。
つらら石石筍、その他信じられないほど多様な石灰生成物(二次生成物)によるカールズバッド洞窟の装飾が始まったのは、50万年以上前のことで、巨大な地下空洞ができてからである。
その過程は、今よりも雨が多く、涼しい気候であった頃に、地下水の一滴、一滴ごとにゆっくりと進んでいった。
雨水は二酸化炭素を空気と土壌から吸収し、弱酸性に変わる。
この水は浸透するにつれ、わずかずつ石灰岩を溶食し、石灰生成物に必要な化学成分、すなわち炭酸カルシウム(鉱物の方解石)を溶かし込んでいく。
浸透水が洞窟の中に浸み出すと、今度は二酸化炭素が水から洞窟の空気に抜け出す。
二酸化炭素の逃げた水は炭酸カルシウムを溶かしていることができなくなり、方解石の結晶として小さな沈殿物をつくる。
このようにして無限の時間をかけて地下水が滴り、何千もの石灰生成物が形成された。
天井から水がゆっくりと滴る所には、鍾乳管や大きなつらら石ができる。
その水滴が床に落ちる所には石筍が生まれる。
つらら石と石筍は時々一つながりになって石柱となる。
傾いた天井を浸透水が流れると、カーテンと呼ぶ石灰生成物が垂れ下がる。
壁や床を流れる水から沈積したものは、フローストーン(流華石)と呼ばれる。
水たまりやプール、小川があるような所には、洞窟真珠やリリーパッド(ハスの葉の意;lily pad)、リムストーンプール(畦石池)ができている。
洞窟真珠は、砂などの小さな粒子の周りに方解石が何層にも重なって、真珠のようにできたものである。
リリーパッドは、水たまりにできた石筍の頂上が水面に薄く広がってハスの葉のようになったもの。リムストーンプールは水がゆっくりと流れている場所に生じている。
ケイブ・ポップコーンは、壁一面にできている。他種の石灰生成物の表面にさえも生じている。表面にしみ出た水が蒸発し、方解石の沈積物が残ってできるのかもしれない。
一風変わった石灰生成物はヘリクタイト(曲がり石)で、重力とは無関係のようにいろんな方向に曲がりくねって成長している。曲がりくねった形は結晶の形や混入物質、水圧によって決まる。
珍しい石灰生成物に、霰石がある。霰石は、方解石と化学的には同一であるが、結晶構造が異なった鉱物である。
どちらかというと小さくて壊れやすく、針が集まったような見かけをしている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カールズバッド洞窟群国立公園」の詳細全文を読む




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