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カー・ニューマン解 : ミニ英和和英辞書
カー・ニューマン解[かー にゅーまんかい]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

カー : [かー]
 【名詞】 1. car 2. (n) car
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

カー・ニューマン解 : ウィキペディア日本語版
カー・ニューマン解[かー にゅーまんかい]
カー・ニューマン解(カー・ニューマンかい、、)あるいはカー・ニューマン・ブラックホール解とは、一般相対性理論アインシュタイン方程式の厳密解の一つで、回転する電荷を帯びたブラックホールを表現する軸対称時空の計量 (metric)である。このため、カー・ニューマン計量とも呼ばれる。ニュージーランドの数学者ロイ・カー (Roy Kerr)によるカー解の発見の2年後の1965年に、アメリカのニューマン (Ezra T. Newman) らによって発見された。質量角運動量電荷の三つのパラメータを持つブラックホール解として、一般相対性理論の描く時空の姿の理解に広く使われている。
カー・ニューマン計量は、次のように書ける。
ds^=-\frac\left(dt-a\sin^\theta d\phi\right)^+\frac\left^
+\fracdr^+\rho^d\theta^
ここで、
\Delta\equiv r^-2Mr+a^+Q^
\rho^\equiv r^+a^\cos^\theta
a\equiv\frac
であり、
: M\, は、ブラックホールの質量
: J\, は、ブラックホールの角運動量
: Q\, は、ブラックホールの電荷
である。ここでは、光速と万有引力定数を1とする幾何学単位系c=G=1\,)を用いている。
電荷がゼロ (Q=0\,) の場合、この解はカー解を再現する。角運動量がゼロ (J=0\,) の場合、この解はライスナー・ノルドシュトロム解 (Reissner-Nordstrom解) を再現する。そして、電荷も角運動量もゼロの場合、シュヴァルツシルト解 (Schwarzschild解) を再現する。カー解と同様に、この計量がブラックホールとして理解されるのは、パラメータが a^2 + Q^2 \leq M^2\, のときである。その他、計量としての特徴は、カー解の項を参照されたい。
ブラックホール脱毛定理 (no-hair theorem) において、すべての現実的なブラックホールは、いずれ、角運動量・質量・電荷の3つの物理量のみを持つカー・ニューマンブラックホールに落ち着くと考えられている。また、「アインシュタイン・マクスウェル方程式での軸対称定常解は、カー・ニューマン解に限られる」というブラックホール唯一性定理 (uniqueness theorem) も存在する。
== 関連項目 ==

* 一般相対性理論 | アインシュタイン方程式
* ブラックホール | シュヴァルツシルトの解 | シュヴァルツシルト・ブラックホール
* カー・ブラックホール | カー解
* ブラックホール脱毛定理 | ブラックホール唯一性定理
* 宇宙検閲官仮説
* ブラックホール熱力学 | ブラックホール面積定理

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カー・ニューマン解」の詳細全文を読む




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