|
ガジ賞(ガジしょう、 ガーズィ・コシュスゥ)は、トルコ・イスタンブルのヴェリエフェンディ競馬場で行われる競馬の競走(平地競走)。 トルコ競馬におけるダービー競走であり、主催者であるトルコジョッキークラブの英語版ホームページや『国際セリ名簿基準書』ではガジダービー(Gazi Derby)と英訳されている。また、ときにガジ杯( ガズィ・クパス・コシュスゥ)の別名も使われる〔(音声注意)〕。 ==概要== 1927年にトルコ競馬最高峰の競走として創設され、現在に至るまで中断することなく続いている。2015年時点で1着賞金100万トルコリラ以上、賞金総額も200万トルコリラを越えるが、トルコ競馬には賞金総額が100万トルコリラを越えるサラブレッドの重賞競走はほかにない。 競走名はトルコの国父である初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクを記念したものである。「ガジ()」は軍人の名誉称号で、ムスタファ・ケマルはトルコ独立戦争の功績により1921年にトルコ大国民議会からこの称号を贈られていた〔新井政美 『トルコ近現代史』 みすず書房 2001年 (ISBN 4-622-03388-7) p.172.〕。トルコ人が姓を名乗るようになったのは1934年であるため、1927年の競走創設当時に現職大統領だったケマルは「ガーズィ・ムスタファ・ケマル」と名乗っており、本競走の名前はこの名乗りから取られた。ムスタファ・ケマル・アタテュルクが亡くなった1938年から1969年まではアタテュルク賞( アタテュルク・コシュスゥ)に改名しており、ガジ賞に名称を復した1970年からは優勝馬にはアタテュルクの乗馬像が与えられている。 第1回競走は1927年6月10日に距離2000mで行われた。1932年にイギリスのダービーに範を取って出走条件がトルコ内国産の3歳馬限定、距離が2400mと現在の形式に定着した。開催競馬場は1934年からアンカラ競馬場で施行されていたが、1968年にイスタンブルのヴェリエフェンディ競馬場に開催地を変更、現在に至っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ガジ賞」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|