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キ28 ( リダイレクト:キ28 (航空機) ) : ウィキペディア日本語版
キ28 (航空機)

キ28は、第二次世界大戦前に試作された日本陸軍の戦闘機である。設計・開発は川崎航空機、設計者は土井武夫九五式戦闘機の後継機として、中島、三菱との競作になったが、中島のキ27(後の九七式戦闘機)に審査で敗れ不採用となった。
== 概要 ==
昭和10年に陸軍は九五式戦闘機の後継機の試作を中島・三菱・川崎に指示した。これに従って川崎が開発した試作機は昭和11年11月に完成したが、中島のキ27、三菱のキ33などの機体と異なりV型12気筒液冷エンジンを搭載していたことが本機の特徴であった。キ28の基本設計は過去に不採用となったキ5を発展させたものであり、尾翼の操舵部分を除いて全金属製の機体と固定脚を持つ、低翼カンチレバー方式の単葉機であった。同年11月から翌年4月にかけて3社の試作機の審査が行われ、キ28はライバルよりも速度、上昇力、加速性など多くの部分で優れた成績を示した。しかし、高速であるが故に旋回半径が他社の機体より大きくなることが問題とされ、搭載していた水冷式エンジンの信頼性を不安視する声もあり、結局不採用となった。しかし、キ28で川崎が得た貴重な経験は、後のキ60キ61(三式戦"飛燕")の開発に生かされる事となる〔。
キ28は試作機でありながら、連合軍のコードネームとしてBob(ボブ)が与えられている。これはキ28が連合軍では九七式戦闘機として制式採用されたものと誤認されていた事による〔Francillon, p. 566.〕。
また、キ28の機体設計は九五式戦闘機の性能強化プランの検討にも生かされたようで、こちらも不採用に終わったものの1937年(昭和12年)に提案された九五式戦 性能向上第二案型は、キ28と非常に類似した機体形状である事が現存する写真から確認できる。参考画像

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「キ28 (航空機)」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kawasaki Ki-28 」があります。




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