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キシュウミカン
キシュウミカン(紀州蜜柑、学名:''Citrus kinokuni'')は柑橘類の一種であり、西日本では小ミカンと呼ばれる。鹿児島県のサクラジマミカンと品種的には同じものである。 ==歴史== ミカンとしては最初に日本に広まった種類である。中国との交易港として古くから栄えていた肥後国八代(現熊本県八代市)に中国浙江省から小ミカンが伝り、高田(こうだ)みかんとして栽培され肥後国司より朝廷にも献上されていた、それが15世紀〜16世紀ごろ紀州有田(現和歌山県有田郡)に移植され一大産業に発展したことから「紀州」の名が付けられた。また江戸時代の豪商である紀伊国屋文左衛門が、当時江戸で高騰していたミカンを紀州から運搬し富を得たとされる伝説でも有名である。 熊本県八代市高田には樹齢600年の古木があったが、1923年(大正13年)の大洪水で流されてしまった。現在は熊本県津奈木町久子(ひさご)にある樹齢360年と推定される木が最も古く、1978年(昭和53年)に熊本県の天然記念物に指定された。しかし、台風や害虫の影響で枯れたり傷んだりした為、接ぎ木により保存が図られている。 サクラジマミカンは朝鮮の役の頃に熊本から鹿児島に伝わったとされる。静岡地方のみかんの起源は、江戸時代初期、徳川家康が駿府城に隠居したときに紀州から献上された木とされ、現在も駿府城(駿府城公園)に「家康公お手植えのみかんの木」として残っている。 普段「みかん」と認識されているウンシュウミカンと違い各房に種があり、果実の直径は5 センチメートル程度、重さは30〜50 グラム内外に過ぎない。また、種のない無核紀州蜜柑もある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キシュウミカン」の詳細全文を読む
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