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キヌガサタケ(衣笠茸、''Phallus indusiatus ''Vent.)はスッポンタケ目スッポンタケ科スッポンタケ属に属するキノコの一種である。 == 形態 == 子実体は初めは鶏卵のような球体として地上に出現し、その径5-8㎝程度、外面はやや厚くて白色の殻皮外層で覆われ、手触りには弾力があり、底部に太いひも状~根状の(根状菌糸束)を備えることが多い。白い外皮の内部には、黄褐色・半透明でゼラチン状の厚い殻皮中層が発達し、さらにその内部に、薄くて丈夫な膜質の殻皮内層に包まれた基本体が形成される。基本体は帯褐緑色を呈し、拡大鏡下では無数の迷路状の空隙を有し、その内面に担子器が発達する。基本体は薄くて釣鐘状を呈するかさの表面を覆い、さらにかさに包み込まれるようにして基本体を高く持ち上げる托が発達している。 充分に成熟すると、球状のつぼみの先端が大きく裂けて開き、基本体を乗せたかさの先端が現れ、さらに托がすみやかに伸長する。托の先端部は、かさの頂端にある円盤状の開口部に突出している。托の伸びが限界に達したところで、かさの下端と托の基部付近をつないでいた殻皮内層が切れ、それに引き出されるようにして、かさの内面に折りたたまれていた菌網(indusium)と呼ばれるレース状の附属器官が伸び始める。菌網が充分に伸長し終わると、基本体は自己消化しはじめ、最終的には胞子を含んだ粘液となって、かさの表面を覆う。粘液化した胞子塊は帯オリーブ褐色を呈し、一種の悪臭がある。 降雨などによって粘液化した基本体が洗い流されてしまうと、多数の網目状のくぼみを備えたかさの地肌が露出する。なお、幼い子実体を包んでいた殻皮は、成熟した子実体の托の基部を包む袋状の「つぼ」となって残る。充分に成熟した子実体では、全体の高さ・菌網の裾の直径ともに30㎝に達する。 胞子は顕微鏡下では長楕円形でほぼ無色、表面は平滑で大きさ3.0-4.5×1.5-2.0μmである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キヌガサタケ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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