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キノリン : ミニ英和和英辞書
キノリン
quinoline
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キノリン : ウィキペディア日本語版
キノリン

キノリン (quinoline) は分子式 C9H7N、分子量 129.16 の複素環式芳香族化合物の一種である。その構造を、1-アザナフタレン1-ベンズアジンベンゾピリジンと表すこともできる。無色で吸湿性の油状物質で、強い臭いをもつ。
水にはわずかしか溶けないが、多くの有機溶媒に容易に溶ける。光が当たる場所で長期保存すると、キノリンは黄色に、さらに褐色へと変色する。
キノリンは色素、高分子、農薬の製造において、合成中間体として用いられる。保存剤、消毒剤、溶媒としても利用される。
キノリンは有毒である。キノリンの蒸気に短時間さらされると、鼻、眼、喉に炎症を生じ、めまいと吐き気を催す。長期間さらされた場合の影響ははっきりと知られてはいないが、肝臓の損傷との関係が疑われている。
毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている〔毒物及び劇物指定令 昭和四十年一月四日 政令第二号 第二条 二十二の四 〕。
消防法による第4類危険物 第3石油類に該当する〔法規情報 (東京化成工業株式会社)〕。

== 存在と合成法 ==
キノリンは、コールタールの中に発見され、そこから1834年にF. ランゲによる最初の抽出が行われた。
キノリンは以下に示す手法で合成できる。
;Combes 合成
: アニリンと 1,3-ジケトンから生じるイミンを酸で環化させる。
:
;Conrad-Limpach 合成
: アニリンとβ-ケトエステルを用いる。
:
;Doebner-Miller 反応
: アニリンとα,β-不飽和カルボニル化合物を用いる。
:
;Friedländer 合成
: 2-アミノベンズアルデヒドアセトアルデヒドを用いる。
:
;Skraup 合成
: ニトロベンゼン硫酸のもとに、グリセロールとアニリンに硫酸鉄(II)を作用させる〔Clarke, H. T.; Davis, A. W. ''Org. Synth.'', Coll. Vol. 1, p.478 (1941); Vol. 2, p.79 (1922). オンライン版 〕。詳細はスクラウプのキノリン合成を参照。
:
;Povarov 合成
: アニリン、ベンズアルデヒドと活性アルケンを用いる。
;Camps 合成
:o-(アシルアミノ)アセトフェノンを塩基により環化させる。
:
;Knorr 合成
:β-ケトアニリドから酸のもとで (1''H'')-キノリン-2-オンを得る。
;Gould-Jacobs 反応
:アニリンとエトキシメチレンマロン酸エステルとの縮合環化。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「キノリン」の詳細全文を読む

キノリン : 部分一致検索
キノリン
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「 キノリン 」を含む部分一致用語の検索リンク( 3 件 )
8-ヒドロキシキノリン
イソキノリン
キノリン



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