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キプチャク草原(キプチャクそうげん)は、中央ユーラシア西北部から東ヨーロッパ南部までの歴史的呼称。ペルシア語のダシュティ・キプチャーク(、)の訳語で、この地域に11世紀から13世紀にかけてテュルク系遊牧民キプチャク(別名クマン、コマン、ポロヴェツ)が活動したことからこのように呼ばれるようになった〔()は「平野」を意味し、()は民族名(キプチャクと同様にテュルク系遊牧民を指した古称で「韃靼(だったん)」と意訳されることもある)。なお、「dasht」に付く「-i」はエザーフェというペルシア語の文法事項である。〕。ラテン語の記録では「クマニア」()・「コマニア」、古東スラヴ語・ルーシ語の記録では「ポロヴェツ草原」()と呼ばれる。中国語の記録では欽察草原(きんさつそうげん)と呼ばれる。 == 範囲 == 厳密に区切られた版図を持つわけではないが、おおよそ現在の北東はカザフスタン東部のカザフ高原、南東はキルギスタンの天山山脈北麓あたりで、東西はシルダリア川北岸、アラル海北岸、ウラル川下流域、ヴォルガ川下流域を経て西はドン川下流域あたりまで、西南は北カフカース低地、北西はチュヴァシ・リャザンあたりまでを指す。「南ロシア草原」と呼ばれるウクライナ南部からモルドバにかけての黒海沿岸低地も含めることもある。 北はシベリアおよびヨーロッパ・ロシアの森林地帯で、南は天山山脈、パミール高原、カフカース山脈などの急峻な山地と、マー・ワラー・アンナフル、ホラズム、ホラーサーンなどの乾燥したオアシス農業地帯で、両者に挟まれた帯状の草原地帯である。東はジュンガル盆地、アルタイ山脈を抜ければモンゴル高原の草原地帯に出て中国に通ずることができ、西はカルパティア山脈とトランシルヴァニアまで平原が広がるためほとんどヨーロッパの農耕地帯に接する。そのため、「草原の道」といわれる交易と民族移動の道が古来栄えてきた。この草原に暮らす遊牧民は、北西のルーシや南のオアシス地帯の農耕民をしばしば攻撃し、時には征服して支配下においていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キプチャク草原」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cumania 」があります。 スポンサード リンク
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