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キムラグモ
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キムラグモ キムラグモとは、狭義には節足動物門クモ綱クモ目ハラフシグモ亜目ハラフシグモ科に属するクモの一種''Heptathela kimurai''の和名、また広義にはハラフシグモ科キムラグモ属''Heptathela''に属するクモの総称である。腹部に体節の跡がある、原始的なクモとして有名である。この特徴を持つハラフシグモ科の現生種として、日本で初めて発見、記載された。 == 形態 == キムラグモ属は複数種を含むが、いずれも形態に大差はなくややずんぐりとした褐色のクモで、体長は雌15mm、雄10mm前後になる。 キムラグモの体は、頭胸部と腹部からなる。頭胸部には、一見すると5対の歩脚があるように見える。これは、触肢が歩脚と同じ形に発達するためである(普通のクモ類では、触肢は歩脚状だがはるかに小さい)。また、鋏角は大きく発達し、これは捕食以外に巣穴を掘る際にも使用される。 一般的なクモ類では、腹部は袋状で外見上体節構造は見られず、後端に出糸器官をもつ。ハラフシグモ亜目に属するキムラグモの腹部にははっきりした体節の跡があり、背面には体節ごとにやや硬化した背板がならぶ。これは化石種にみられる原始的な形質であり、分類名にある「腹節グモ」の名称の由来である。腹面側には、前方に呼吸器官として2対の書肺と、中央に長い紡錘形の出糸突起が7個あり〔新海(2006),p.10〕、これらが付属肢に起源することが分かりやすい構造になっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キムラグモ」の詳細全文を読む
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