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キャスパリーグ(ウェールズ南部発音:キャス・パリーグ。北部発音:キャス・パリューグ。)は、ウェールズの伝承文学(アーサー王伝説)に登場する怪猫。フランス文学では、カパリュ、シャパリュ(Chapalu)と称する。 == 概要 == ウェールズの三題詩によれば、もとはヘンウェン「老白」という名の雌豚から生まれた子猫。この豚の出産をゆるすとブリテン島に凶事をもたらすと予言されたため、もともとコーンウォル出身の豚飼いが、ウェールズ北端まで豚を追ってきて、生まれた子猫をメナイ海峡に投げすてた。〔, Appendix にも編訳。〕。この子猫を、海峡を隔てたアングルシー島(ウェールズ語モーン。ラテン式モーナ)のパリーグの息子ら兄弟が拾い育て、成長した猫は害なす災禍となってしまった(「ブリテン島の三人の強大な豚飼いたち」〔, "But the sons of Palug in Mona (Anglesey), reared this kitten.." 〕〔ゲスト夫人は注釈に寄せて、この三題詩を散文訳。原典は『ミヴィリア考古学(Myvr. Arch.)』第2シリーズの三題詩第56番(ヘルゲストの赤本版)だが、内容は Bromwich 編の第 26W 番とほぼ同じ。〕)。 ウェールズの古い断片詩『』によれば、ウェールズ語でモーンと呼ばれる地(アングルシー島)に、カイ(=ケイ卿)が獅子(?)退治に出かけ、キャスパリーグと戦っている。180人の戦士が怪物のえじきになったという〔。カーマーゼンの黒本所収の詩。作品は写本より古く900-1100年頃成立とされる。〕。 古フランス語散文のアーサー伝説、流布本系『メルラン物語』では、キャスパリーグとおぼしき怪猫が出現する。特に名はなく「悪魔」ないし「猫」としか呼ばれていないが、スイス・アルプスのローザンヌの湖あたりに跋扈していたのを、アーサー王が対決して倒す〔 英語見出し"The Cat of the Lake of Lausanne"〕。この作品をで訳出した『中英語散文マーリン』にも、当然ながら同じ怪猫が登場する〔中英語散文 Merlin Vol.IV, 第XXXIII章〕。近代の編者・解説者には、通称「ローザンヌの湖の悪魔猫」〔, Devil Cat of the Lake of Lausanne〕などと呼ばれる。 フランス語文学では、カパリュ/シャパリュ (Capalu, Chapalu)と呼ばれるが、アーサー王がこれと戦った、または殺されたという言及もある(#副次的アーサー文学)。中世後期の文学では、アーサー王が住まう妖精郷アヴァロンでオジエ・ル・ダノワが戦いを余儀なくされたカパリュは、化け猫ではなく、(妖精の一種)の王であり、別作品では、醜いキメラのような怪物に変身させられたことになっている(#ロキフェルの戦い)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キャスパリーグ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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