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資本主義(、)とは、経済の仕組みの一種で、資本の運動が社会のあらゆる基本原理となり、利潤や余剰価値を生む体制である。「資本制」とも言う。 社会に貨幣を投下し、投下された貨幣が社会を運動してより大きな貨幣となって回収される場合、この貨幣が「資本」とよばれる(資本を参照)。 カール・マルクスは著書『資本論』の中で「生産手段が少数の資本家に集中し、一方で自分の労働力を売るしか生活手段がない多数の労働者が存在する生産様式」として「資本主義」と定義した。 なお、あくまで経済面から見たもので、イデオロギーにおける自由主義・民主主義とは関係ない。 == 仕組み == 資本主義が成立するためには、商品生産と商品交換が一般化しており、自己の労働力を商品化する賃金労働者の存在が必要である。ひとくちに「資本主義」といっても時代や国によって体制には差があるが、一般的に以下のような特徴を持つものであるとされる。 * 私有財産制(民法体系による司法による財産権の法的保護、経済的自由権) * 私企業による生産 * 労働市場を通じた雇用、労働 * 市場における競争を通じた需要、供給、取り引き価格の調整、契約の自由 但し、以上のうち、どの特徴が資本主義にとって本質的なものであるか、どの特徴が偶有的なものであるか、については必ずしも意見が一致しない。 基本原理としては生産手段を持つ資本家が、生産手段を持たない賃金労働者を使用して利潤を追求する社会システムである〔「国民百科事典3」平凡社 p536 1961年8月30日初版発行〕。 ただし資本家や労働者という地位は象徴的なものであり、特権的な地位として資本市場が開放されていない状況(ギルド、座、etc)を別にすれば、賃金労働者であっても自己資本を出資することで資本システムからの果実(配当)を獲得することは可能である。また企業オーナーが社長や従業員として、当該企業から賃金を受けることも可能である。また実質的な生産手段(技術)をもつのが賃金労働者であり、出資者は経営陣(取締役)を派遣することで技術者(賃金労働者)をマネージメントすることで収益・果実を期待する組織形態も多く、現実の資本主義がもつ様相は多元的で多種多様である。 経済学者の原田泰は「封建社会では人々は生まれたときからすべて決められてしまうが、資本主義社会では人々は自ら運命を開拓することができる」と指摘している〔原田泰 『コンパクト日本経済論(コンパクト経済学ライブラリ)』 新世社、2009年、187頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「資本主義」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Capitalism 」があります。 スポンサード リンク
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