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茨木市立 キリシタン遺物史料館(いばらきしりつ きりしたんいぶつしりょうかん)は大阪府茨木市にある史料館。 == 概要 == この付近はかつてキリシタン大名として有名な高槻城主・高山右近の領地であった影響で、当時キリスト教信者となった領民が多く、キリスト教禁制後も隠れキリシタンとなり、山奥のこの地で信仰を密かに守りつづけた人々がいた。1919年にキリシタン研究家の藤波大超が、この地が隠れキリシタンの里であることを突き止め、それをきっかけに付近の多くの家から隠れキリシタン遺物が再発見された。当館はこれらの資料を広く公開することを目的に、地元千提寺地区から土地の提供を受け、茨木市によって建設された施設である。1987年9月に開館した。なお、普段の管理は地区の人々のもちまわりによって行われており、当館に資料を提供している隠れキリシタンだった家の人も多いため、日によっては受付の管理人から興味深い話を聞くことも可能である。規模や展示品の数は決して大きくはないが、周囲には隠れキリシタン遺跡も点在しており、あわせて訪問すべき資料館である。 歴史教科書にほぼ必ず掲載されている重要文化財・聖フランシスコ・ザビエル像は、当館向かいの東家に伝わり1919年に発見されたものである。それまでは「開けずの櫃」と呼ばれる箱に、他のキリシタンの信仰に関係する品々とともに秘蔵され、他人にその存在を明かさないだけでなく、家人も箱を開くことはタブーとされていた。現在は神戸市立博物館蔵となっており、当史料館には写真で展示されているが、開館時は原本が特別に神戸市から貸し出され展示された。東家にもう一つ伝わった絵画、重要美術品・「聖マリア十五玄義図」は、かつては原本が展示されていたが、現在は年1回2週間程度の特別公開時のみ原本が展示され、普段はレプリカが展示されている。近年まで本来の設置場所にあったキリシタン墓碑は、設置場所が新名神高速道路の建設予定地になったため、現在は資料館内に移設されている。工事完成後は代替地に置かれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「茨木市立キリシタン遺物史料館」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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