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キーレーン(CHYREN)または、キーレーン交響楽団は、オウム真理教の専属オーケストラ。正式名称はロシア オウム真理教シンフォニー・オーケストラ キーレーン(Aum Shinrikyo Russian Symphony Orchestra CHYREN)であった。麻原彰晃自ら指揮をし自作曲の演奏を行った〔麻原彰晃指揮 キーレーン交響楽団 公演 曲;麻原彰晃 〕。 == 概要 == オウム真理教は、ソ連崩壊後のロシア連邦に進出し、モスクワ支部を開設する傍ら、1992年11月にはロシア人の演奏家を集めて専属のオーケストラ「キーレーン」を設立した。名称はノストラダムスの予言詩に現れる言葉で、「千の王国」または「子羊たるキリスト」を意味する。 オウム専属ではあるが、構成員のすべてがオウム真理教の信者というわけではなく、高額のギャラにより団員が集められていた。120名の団員への年間契約料は当時のレートで138万ドル(約1億4000万円)にも上った。当時のロシアの演奏家の平均年収は10万円から20万円程度であり、5-6倍の破格な待遇であった。責任者は鎌田紳一郎で、たびたび指揮者をつとめた〔交響組曲「創世記」石井紳一郎指揮キーレーン交響楽団 〕。 ピョートル・チャイコフスキーの歌劇やバレエ音楽など既存のクラシック音楽を演奏する一方、いわゆるオウム真理教の音楽を演奏することで、教団の布教活動の一翼を担っていた。麻原自身もしばしばタクトを取り、麻原彰晃作曲とされる曲を自ら度々指揮をした。 1993年5月16日から6月6日、1994年12月11日から12月17日の2回に来日公演を行い、一ヶ月に12回の公演を行っていた。演奏活動の際には団員全員がサマナ服を着用していた。指揮者のみがサマナ服を着用し、団員はタキシード姿というケースもあった。また、楽団員は山梨県の上九一色村の山梨道場に連れて行かれ1日3時間、教祖の教えを受けることが義務付けられていた。 元楽団員の証言によれば、ある日、麻原は楽団員へ向かってこう言った。「皆さんにいちばん高価なプレゼントをしましょう。このイニシエーションは普通だと100万円します。私には音楽家は必要ない。必要なのは信者だ」。楽団員はこのとき、目隠しをされ電極の張りめぐらされたマットレスの上に寝かされた。しばらくするとガス(刺激性のものではなく神経麻痺性のものであったらしい)が噴出し騒ぎになった。このため帰国後に体調を崩し、教団に損害賠償を求める者も出ている〔オウム真理教 ロシアの悪夢 キーレーン交響楽団 ロシア政府幹部との関係 〕。 1995年の教団事件発覚後、ロシア政府によってモスクワ支部が閉鎖させられると同時に自然消滅した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キーレーン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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