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ギター・アンプ用真空管 : ミニ英和和英辞書
ギター・アンプ用真空管[ぎたー あんぷようしんくうかん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ギター : [ぎたー]
 【名詞】 1. guitar 2. (n) guitar
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [よう]
  1. (n,n-suf) task 2. business 3. use 
: [まこと, しん, ま]
  1. (adj-na,n) (1) truth 2. reality 3. genuineness
真空管 : [しんくうかん]
 (n) vacuum tube
: [そら]
 【名詞】 1. sky 2. the heavens 

ギター・アンプ用真空管 : ウィキペディア日本語版
ギター・アンプ用真空管[ぎたー あんぷようしんくうかん]

ギター・アンプ用真空管(ギター・アンプようしんくうかん)では、ギターアンプに用いられる真空管について述べる。
== 概要 ==
ギター・アンプに使われる真空管はその使われる場所により、「プリアンプ管(電圧増幅管)」、「パワー管(出力管)」、「整流管」に分けられる。
有名なギター・アンプを多く生産しているのはのメーカーであるが、プリアンプ管については基本的に米英共通で、12AX7(ECC83)、12AT7(ECC81)、12AU7(ECC82)、12AY7(6072A)などがよく使われる。一方、パワー管については、フェンダーなどの米国アンプメーカーは、6L6または6V6、対してマーシャルなどの英国アンプメーカーはEL34(6CA7)、EL84(6BQ5)を採用することが多い。このことからそれぞれ、「アメリカン・サウンド」、「ヨーロピアン・サウンド」などと呼ばれている。
過去、真空管工場は米英をはじめとする各国にあった。RCA、Sylvania、GEPhilips、Tung-Sol、Mullardなどのメーカーが知られる。しかし、1980年代中頃にはすべて生産をやめてしまい、2014年現在は主にロシア中国スロバキアの三国で量産されている。
ロシアにはふたつ大きな「工場」があり、ひとつはReflector、もうひとつはSvetlanaである。
Reflectorとは、旧ソ連時代の軍需企業体(Reflector-JSC)のことで、実際にギター・アンプ用の真空管を生産しているのは、主にEkspopulであるが、一般に企業体名のReflectorが使われている。なお、Reflector-JSCのあるサラトフ市は1992年まで、特に外国人の立ち入りの制限された秘密都市であった。Ekspopulは1998年、米国New Sensorに売却され、現在、同社の工場となっている。旧ソ連時代に数多く開発された軍用管の技術ベースを持ち、多くの種類の真空管を生産している。Sovtek、Electro-Harmonixなどのブランドとして知られており、最近はMullard、Tung-Sol、さらには後述のSvetlanaのブランドなどでも生産している。
Svetlanaはサンクトペテルブルク(旧レニングラード)にある。Reflectorと同様に企業体(Svetlana-JSC)である。数社がギター・アンプ用の真空管を生産し、一般に企業体名のSvetlanaが使われている。旧ソ連時代に数多く開発された軍用管の技術ベースを持ち、高品質の真空管を数多く生産している。なお、Svetlanaのロゴには、Cロゴ(羽が生えた "C' マーク(Winged-C))とSロゴのふたつがある。SロゴはSvetlanaの世界総代理店であった米国Svetlana Electron Devices倒産時に米国New Sensorに売却された。このためSロゴは現在、Svetlanaで生産されている真空管には使用されていない(現在のSロゴSvetlana真空管は、Reflectorが生産し、米国New SensorがSロゴSvetlanaとして販売、つまり現在のSロゴSvetlanaは上述のReflector製真空管であることに注意)。
中国にはShuguang(曙光電子)がある。前身は曙光真空管廠である。往年の欧米の真空管をより高品質なものとしてコピーしたものや、全ての電気的特性をオリジナルのものの定格以上にした、ハイスペック・チューブなどを数多く生産している。
スロバキアにはJJ-Electronicがある。チェコスロバキアが分裂する前、Teslaがあった。分裂時にスロバキア側でこれを引き継いだのが、JJ-Electronicである。ノーマル管と全ての電気的特性をオリジナルのものの定格以上にした、ハイスペックなJJゴールドなどを生産している。JJはアメリカで安く販売されているため、Groove Tubesなどにも流用されている。
真空管は半導体素子ほどではないが個体差やバラツキがあり、また負帰還なしもしくは少量の帰還を施した回路で使われるため素子の特性がそのままアンプの特性となりやすいので、昔からメーカーで選別、ランク付けされたものが販売されてきたが、今日では真空管の調達と選別を専門とする会社がある。Groove Tubes やRuby、TAD、MESA(ギター・アンプメーカーのMESA/BOOGIE が自社選別、真空管のみ入手できる)などである。より良質な真空管が欲しければ、これらの選別会社を経由した製品を入手するのがよい。また、そのまま差し替えのできる真空管でも、製造工場や型番によって、音の傾向が違うため、好みのものを探すことも肝要である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ギター・アンプ用真空管」の詳細全文を読む




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