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ギブス・デュエムの式 : ミニ英和和英辞書
ギブス・デュエムの式[ぎぶ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ギブ : [ぎぶ]
 (n,vs) give, (n,vs) give
: [しき]
  1. (n,n-suf) (1) equation 2. formula 3. expression 4. (2) ceremony 5. (3) style 

ギブス・デュエムの式 ( リダイレクト:ギブズ・デュエムの式 ) : ウィキペディア日本語版
ギブズ・デュエムの式[ぎぶずでゅえむのしき]
ギブズ-デュエムの式()とは、熱力学的な系において化学ポテンシャルの変化量に対して成り立つ関係式のことである。二人の物理学者ウィラード・ギブズピエール・デュエムに由来する。
: \sum_ N_i \mathrm\mu_i = - S\mathrmT + V\mathrmp \,
ここで''Ni'' は成分''i'' の粒子数、''p'' は圧力、''V'' は体積、''T'' は絶対温度、μ''i'' は成分''i'' の化学ポテンシャル、''S'' はエントロピーである。示強性変数''p'' 、''T'' 、μ''i'' を完全に独立に変化させることはできず、この式を満たすようにしか変化できない。
特に定温・定圧下では以下のような簡単な形になる。
: \sum_ N_i \mathrm \mu_i = 0 \,
== 式の導出 ==
全ての熱力学的エネルギーは示量性を示す。ギブズエネルギーもまた同様であるが、この関数は''p'' , ''T'' , ''Ni'' という変数を持つ。
:G(p,T,N_1,N_2,\dots,N_c) \,
''p'' , ''T'' は系を分割しても状態量が変わらない示強性変数であるが、''Ni'' は示量性変数である。そこでこの時、粒子数''Ni'' を''n'' 倍した系を考えると、ギブズエネルギーの1次同次性より、次式が成立する:
:G(p,T,nN_1,nN_2,\dots,nN_c) = nG(p,T,N_1,N_2,\dots,N_c) \,
この両辺を''n'' で微分し、''n'' = 1を代入すると
:G(p,T,N_1,N_2,\dots,N_c) = \sum_ N_i \left(\frac\right)_ \,
となる。化学ポテンシャルの定義μ''i'' ≡ (∂''G''/∂''Ni'') を代入することで
:G = \sum_ \mu_iN_i \,
:\therefore\mathrmG = \sum_ \mu_i \mathrmN_i + \sum_ N_i \mathrm\mu_i \, …(1)
を得る。また、ギブズエネルギーの定義から
: G = H - TS \,
:\therefore\mathrmG = \mathrmH - T\mathrmS - S\mathrmT = -S\mathrmT + V\mathrmp +\sum_ \mu_i \mathrmN_i \, …(2)
である。式(1)、(2)は等しいことから、ギブズ-デュエムの式を得る。
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