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ジオッコ・ピアノ (Giuoco Piano) は、チェスのオープニングの1つ。ギュオコ・ピアノ (Guico Piano) と表記されることもある〔『チェス入門』、130頁。〕。 右図はその基本形である〔『定跡と戦い方』、51頁。〕。基本形までの手順は1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 Bc5である〔。 イタリアン・ゲームの1変化である。オープニング名の「ジオッコ・ピアノ」はイタリア語で「静かなゲーム」を意味する〔『定跡と戦い方』、52頁。〕。 == 主な変化 == 4.c3 Qe7 5.d4 Bb6 6.d5 Nd8 7.a4 a6 8.d6! Qxd6 9.Qxd6 cd 10.Bd5!〔『定跡と戦い方』、52-53頁。〕。 この進行は黒がc8のビショップを展開することが出来ず白が優勢〔『定跡と戦い方』、53頁。〕。 白の4手目で4.b4と指すとエヴァンス・ギャンビットの基本形となる〔『定跡と戦い方』、54頁。〕。4.d3と指すとジオッコ・ピアニッシモ〔イタリア語で「非常に静かなゲーム」の意。〕と呼ばれるオープニングとなる〔『チェスの名人になってみないか』、235頁。〕。4.0-0と指した場合は手順前後でエヴァンス・ギャンビットに変化することが多いが〔『定跡と戦い方』、56頁。〕、1894年にニューヨークで対局されたアレヒン対シブレイ戦のように手順前後しただけでジオッコ・ピアノのまま進行するゲームもある〔。アレヒン対シブレイ戦では白のアレヒンが4.0-0と指したのち4.… Nf6 5.c3 0-0と進行し18手目で黒のシブレイのキングがチェックメイトされアレヒンが勝った〔。 黒の4手目では他に4.… d6と指す手もある〔。 黒の5手目で5.… edと指すと6.0-0! dc 7.Nxc3 d6 8.Nd5 Qd8 9.b4 Bb6 10.Bb2で白はポーン損ながら力強く攻撃することが出来る〔。 白の6手目では6.0-0とキャスリングする手もある。以下6.… Nf6 7.Re1 d6 8.a4 a6 9.h3 0-0 10.Na3 Kh8 11.Nd5 ed 12.cd Nb4 13.Bg5と進行する〔。なおこの手順中白の8手目で8.Na3と指す手もある〔。普通は端にナイトを持っていく手は悪手だが、この場合は定跡にもなっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジオッコ・ピアノ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Giuoco Piano 」があります。 スポンサード リンク
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