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ギリシャ国鉄AA.6451形気動車(ギリシャこくてつAA.6451がたきどうしゃ)は、ギリシャのギリシャ国鉄 (:el:Οργανισμός Σιδηροδρόμων Ελλάδος)で使用されていた都市間列車用気動車である。なお、本項ではAA.6451形を4両編成から3両編成としたローカル列車用準同型機であるA.6461形についても記述する。 == 概要 == ギリシャ国内の主要鉄道路線を運行するギリシャ国鉄は1435mm軌間の標準軌路線と、ペロポネソス半島を中心に敷設された1000mm軌間の狭軌路線で主に構成されており、2007年時点では標準軌路線1665kmと1000mm軌間の路線725kmほかを有しているが、 その多くが非電化路線であり、1960-70年代まで無煙化が進められている状況であった。こうした中、ギリシャ国鉄では国内の中長距離列車を気動車化することを計画し、その機材を標準軌用と狭軌路線用とで共通設計とした固定編成の気動車を導入することとなり、標準軌用3両固定編成のAA.91形と共にハンガリーのガンツ・マーバク〔現Ganz vállalatok, Budapest〕に発注された狭軌用の4両固定編成の機体が本項で記述する、1976年製のAA.6451形であり、こ れを3両固定編成としたローカル列車用の機体が1986年製のA.6461形である。本形式を受注したハンガリーのガンツは、1930年代より機械式および電気式の 気動車の生産を手掛けており、鉄道車両部門が1959年にマーバク〔MÁVAG(Magyar Királyi Állami Vas-, Acél- és Gépgyárak)〕と統合してガンツ・マーバク〔Ganz-MÁVAG(Ganz–MÁVAG Mozdony-, Vagon- és Gépgyár)〕となったあとも旧ソ連、東欧、南米、中東、北アフリカなどに長距離優等列車用からローカル列車用までの各種用途の気動車を納入し、1950年代には液体式(流体式)気動車もそのラインナップに加えるなど、多くの実績を有しており、本形式も、客車編成の一端もしくは両端に機関車に近い設計の動力車を配する同 社の固定編成気動車シリーズの一連の流れのなかで設計された機体となっている。また、本形式と標準軌のAA.91形は主機と液体変速機、電源供給用発電機 ほか走行機器類が同一であるほか、前面デザインと車体長が大きく異なる以外は車体内外も共通設計となっており、台車はガンツ・マーバク製鉄道車両標準シリーズのものを採用するなど標準化が進められていることが特徴となっている。 本形式はピレウス - アテネ - カラマタ間をはじめとする中長距離列車での運用を想定しており、リクライニングシートを装備した1等室とボックスシートの2等室と荷物室のほか、軽食や飲み物を提供するビュッフェを備えていることが特徴 で、AA.6451形は編成の一端に運転室、荷物室、機械室と2等室を配置した動力車とビュッフェ付2等車、2 等車、1等/2等室と運転室を配置した制御車の4両固定編成で車軸配置Bo'2'+2'2'+2'2'+2'2'、A.6461形は同じく運転室 と荷物室、機械室、1等室を配置した動力車とビュッフェ付2等車1両、2等室と運転室を配置した制御車の3両固定編成で車軸配置 Bo'2'+2'2'+2'2'となっている〔標準軌用のAA.91形は運転室、荷物室、機械室と2等室の動力車とビュッフェ付2等 車1両、1等/2等室および運転室の制御車の3両固定編成で車軸配置Bo'2'+2'2'+2'2'となっている〕。走行装置として定格出力839kWのディーゼルエンジン1基と充排油式液体変速機1基を動力車の車体内中央に搭載して先頭側の台車2軸を駆動してお り、これにより最高速度100km/hの性能を有しているほか、補助電源用として75kVAの出力を持つディーゼル発電機1基を中間車の床下に搭載してい る。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ギリシャ国鉄AA.6451形気動車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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