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『Quick Japan』(クイック・ジャパン)は、太田出版から発行されている、サブカルチャー系雑誌(隔月刊。ただし雑誌コードが付与されていないため、流通上は定期的に刊行されている「書籍」である)。1994年創刊。 == 概要 == 1993年、初代編集長の赤田祐一が飛鳥新社を退社後に創刊準備号を自費出版。翌94年に太田プロダクション系列の太田出版から正式に創刊された〔たけくまメモ 2005年3月3日「『共犯者』としての編集者」より〕。初期は一般誌が取り上げないマイナーな題材が中心だったが、現在はお笑い、テレビ番組、音楽、映画などサブカルチャー全般を扱っている。特集記事では芸人やタレント、アーティスト、文化人など、様々な分野で活躍する人物の長文インタビュー〔インタビュー記事は時には十数ページにおよぶことがある。〕と、アーカイブや辞典、年表などの膨大な関連データを掲載するのが特徴である。 方向転換して非サブカル誌となった『宝島』(宝島社)と入れ替わりで登場したこともあり、1990年代中盤から2000年代前半に至るまで、サブカル誌の雄として名を馳せた。ただし、赤田編集長(当時)が「サブカルチャー」「サブカル」という言葉を嫌っていたため、サブカル雑誌と自称したことは一度もない。北尾編集長時代から雑誌名の上に「News magazine for youth culture」というコピーが付いており、自称は一貫してユースカルチャー誌である。近年は、テレビ番組や人気お笑い芸人といったメジャーなものを特集することも多く、以前に比べてサブカル色は薄くなっている。 雑誌名は、創刊から一貫して「Quick Japan」だが、編集長が森山裕之に交代した51号から表紙のタイトルロゴが「QJ」に変更された。その後、藤井直樹の編集長就任で73号より「Quick Japan」に戻されている。また、雑誌名とは別に、編集方針を示唆したキャッチコピーが付けられている。遍歴は以下の通り。 *「All the STREET NEWS That's Fit to Print」 創刊号 - 22号 *「News magazine for youth culture」 23号 - 72号 *「CAUSE TO BE NOW HERE.」 73号 - 100号 *「For Your Next Action」 101号 - サブカル誌としては異例の速さで「新世紀エヴァンゲリオン」に注目したり(1996年)、全国メディアではほとんど知られていなかった「水曜どうでしょう」を50ページ以上に渡って特集(2004年)。ブレイク前のクレイジーケンバンド(2002年)、菊地成孔(2001年)、Perfume(2007年)、ももいろクローバー(2011年)を表紙・巻頭特集で大々的に取り上げるといったように、ネタ選びの嗅覚がある。近年では、相方の死について語ったカンニング竹山のインタビューや、千原ジュニアの入院写真を独占公開するなど、メジャーな対象に独自のテーマで深く切り込んだ特集が目立つ。 関連書籍も数多く出版しており、特に赤田編集長時代の大泉実成らによる「消えたマンガ家」から端を発したQJマンガ選書」(徳南晴一郎作の「人間時計」などの貸本劇画の復刻本を出版)や、後に映画化され社会現象となった小説「バトル・ロワイアル」は、各方面に大きな反響を与えた。1995年には「別冊Quick Japan」と称した単行本がシリーズ化されている。現在も、「たのしい中央線」や「日本国憲法」(森達也)、「まんカス」(漫☆画太郎)などを出版している。 出版以外の活動としては、2004年11月27日に新木場STUDIO COASTで、スチャダラパーやNathalie Wise、川辺ヒロシ、DEV LARGE、AFRA、Dokaka、シロー・ザ・グッドマン、モニユジュモ(イルリメ)、オールタイチ、劇団ひとり、ダンディ坂野、カンニング、タケイグッドマンなどを集めたイベント「QJF Quick Japan FIVAL vol.001 2004 WINTER」を開催。また、2006年9月1日には、渋谷7th FLOORで、星野源(SAKEROCK)と寺尾紗穂によるライブ「クイック・ジャパンな夜 QJN vol.001」を開催した。2005年には、自主レーベル「Quick Japan Records」を立ち上げ、茂木淳一のアルバム「MOGY-TV」をリリース。関連企画として、同年9月25日にTOKYO FMで茂木淳一をDJにラジオ番組「QJFM」を放送した。ラジオ番組では、他にも2006年4月16日に「QJFM vol.002 カウントダウン・サンボマスター100」を企画・放送している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Quick Japan」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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