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クォンタム・ファミリーズ : ミニ英和和英辞書
クォンタム・ファミリーズ[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

クォンタム・ファミリーズ ( リダイレクト:『クォンタム・ファミリーズ』は、東浩紀の小説。『新潮』2008年5月号から2009年8月号まで「ファントム・クォンタム」として断続的に連載、大幅な加筆修正と改題のうえ2009年12月に新潮社より刊行された。東はこれまで批評家として活動しており、2008年に桜坂洋との合作小説『キャラクターズ』を刊行しているが、単著ではこれが第一作目の小説となる単行本の著者紹介などでは第一作とされているが、東は2004年に「萌えと愛と脳内と(Death編)」という小説を同人誌に掲載している(斎藤環 「「幽霊」は"転送"可能か?」 『新潮』 2010年3月号、188頁)。内容は量子論を背景とした並行世界を扱う近未来SFである。タイトルは直訳すると「量子家族」になる栗原裕一郎 「「世界の終り」と35歳問題」 『文学界』 2010年3月号、236頁。2010年に第23回三島由紀夫賞を受賞。東は1999年に評論『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』で同賞の候補になっており、10年越しの受賞となった。== あらすじ ===== 第一部 ===主人公・葦船往人(あしふね ゆきと)はやがて35歳になる売れない小説家であり、私立大学の文学部に教官として勤めている。彼は自分の担当編集者であった大島友梨花(おおしま ゆりか)と結婚していたが、数年前に義父が死去したのをきっかけに夫婦の仲がぎくしゃくし始め、まだ子供も作っていなかった。そうしたある日、往人は携帯電話で文字化けしたメールを受け取るようになる。ソフトウェアで解読してみると、それは彼の娘だという「葦舟風子」(あしふね ふうこ)と名乗る人物が、27年後の2035年から往人に宛てて送信したメールだった。往人は自分の正気を疑いながらもメールに返信するようになっていた。そしてある時、「娘」のメールの指示に基づいて、アリゾナの以前に義父の別荘のあった場所に一人で赴くと、そこで体が割れるような奇妙な感覚に捕らわれる。この瞬間に往人は、義父が健在で、妻との関係も壊れておらず、幼い娘の風子もいる別の世界に転送されていた。その世界では往人は小説の執筆をやめており、代わりにブログを使って政治的な活動に身をいれ、読者たちからなる一種のコミュニティを作っていた。当初は戸惑った往人も、やがて人生の「リセット」を受け入れ新たな生活に順応していく。しかし、ブログの読者だったという楪渚(ゆずりは なぎさ)との出会いや、青年時代の自身の性犯罪の記憶をきっかけに、往人はこの世界にあり方に疑問を抱くようになる。真実を突き止めるために、渚とともに自分のブログの熱心な支持者であった若者3人とショッピングモールで面会した往人は、やがてこの世界の自分が計画したという無差別テロに妻子もろとも巻き込まれていく。一方、2035年の世界にいる風子は、平行世界を観測する研究所に勤めていた。彼女は勤務中、28年前の父を偶然発見し、こちらの世界では既に死んでいた彼にメールを送ったのだった。そのような中、彼女は別の平行世界から来たという、往人の息子を名乗る葦舟理樹(あしふね りき)と遭遇する。彼は自分の世界で虐待を受けた母を救うために、二つの平行世界間で往人の人格を入れ替えていたのだが、その結果2008年の風子の世界でショッピングモールでのテロが起こることになってしまった。彼らはテロを阻止するため、2008年の風子の世界に自分たちを転送する。 ) : ウィキペディア日本語版
『クォンタム・ファミリーズ』は、東浩紀の小説。『新潮』2008年5月号から2009年8月号まで「ファントム・クォンタム」として断続的に連載、大幅な加筆修正と改題のうえ2009年12月に新潮社より刊行された。東はこれまで批評家として活動しており、2008年に桜坂洋との合作小説『キャラクターズ』を刊行しているが、単著ではこれが第一作目の小説となる単行本の著者紹介などでは第一作とされているが、東は2004年に「萌えと愛と脳内と(Death編)」という小説を同人誌に掲載している(斎藤環 「「幽霊」は"転送"可能か?」 『新潮』 2010年3月号、188頁)。内容は量子論を背景とした並行世界を扱う近未来SFである。タイトルは直訳すると「量子家族」になる栗原裕一郎 「「世界の終り」と35歳問題」 『文学界』 2010年3月号、236頁。2010年に第23回三島由紀夫賞を受賞。東は1999年に評論『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』で同賞の候補になっており、10年越しの受賞となった。== あらすじ ===== 第一部 ===主人公・葦船往人(あしふね ゆきと)はやがて35歳になる売れない小説家であり、私立大学の文学部に教官として勤めている。彼は自分の担当編集者であった大島友梨花(おおしま ゆりか)と結婚していたが、数年前に義父が死去したのをきっかけに夫婦の仲がぎくしゃくし始め、まだ子供も作っていなかった。そうしたある日、往人は携帯電話で文字化けしたメールを受け取るようになる。ソフトウェアで解読してみると、それは彼の娘だという「葦舟風子」(あしふね ふうこ)と名乗る人物が、27年後の2035年から往人に宛てて送信したメールだった。往人は自分の正気を疑いながらもメールに返信するようになっていた。そしてある時、「娘」のメールの指示に基づいて、アリゾナの以前に義父の別荘のあった場所に一人で赴くと、そこで体が割れるような奇妙な感覚に捕らわれる。この瞬間に往人は、義父が健在で、妻との関係も壊れておらず、幼い娘の風子もいる別の世界に転送されていた。その世界では往人は小説の執筆をやめており、代わりにブログを使って政治的な活動に身をいれ、読者たちからなる一種のコミュニティを作っていた。当初は戸惑った往人も、やがて人生の「リセット」を受け入れ新たな生活に順応していく。しかし、ブログの読者だったという楪渚(ゆずりは なぎさ)との出会いや、青年時代の自身の性犯罪の記憶をきっかけに、往人はこの世界にあり方に疑問を抱くようになる。真実を突き止めるために、渚とともに自分のブログの熱心な支持者であった若者3人とショッピングモールで面会した往人は、やがてこの世界の自分が計画したという無差別テロに妻子もろとも巻き込まれていく。一方、2035年の世界にいる風子は、平行世界を観測する研究所に勤めていた。彼女は勤務中、28年前の父を偶然発見し、こちらの世界では既に死んでいた彼にメールを送ったのだった。そのような中、彼女は別の平行世界から来たという、往人の息子を名乗る葦舟理樹(あしふね りき)と遭遇する。彼は自分の世界で虐待を受けた母を救うために、二つの平行世界間で往人の人格を入れ替えていたのだが、その結果2008年の風子の世界でショッピングモールでのテロが起こることになってしまった。彼らはテロを阻止するため、2008年の風子の世界に自分たちを転送する。[ちょうおん]

クォンタム・ファミリーズ』は、東浩紀の小説。『新潮』2008年5月号から2009年8月号まで「ファントム・クォンタム」として断続的に連載、大幅な加筆修正と改題のうえ2009年12月に新潮社より刊行された。東はこれまで批評家として活動しており、2008年に桜坂洋との合作小説『キャラクターズ』を刊行しているが、単著ではこれが第一作目の小説となる〔単行本の著者紹介などでは第一作とされているが、東は2004年に「萌えと愛と脳内と(Death編)」という小説を同人誌に掲載している(斎藤環 「「幽霊」は"転送"可能か?」 『新潮』 2010年3月号、188頁)〕。内容は量子論を背景とした並行世界を扱う近未来SFである。タイトルは直訳すると「量子家族」になる〔栗原裕一郎 「「世界の終り」と35歳問題」 『文学界』 2010年3月号、236頁〕。
2010年に第23回三島由紀夫賞を受賞。東は1999年に評論『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』で同賞の候補になっており、10年越しの受賞となった。
== あらすじ ==

=== 第一部 ===
主人公・葦船往人(あしふね ゆきと)はやがて35歳になる売れない小説家であり、私立大学の文学部に教官として勤めている。彼は自分の担当編集者であった大島友梨花(おおしま ゆりか)と結婚していたが、数年前に義父が死去したのをきっかけに夫婦の仲がぎくしゃくし始め、まだ子供も作っていなかった。そうしたある日、往人は携帯電話で文字化けしたメールを受け取るようになる。ソフトウェアで解読してみると、それは彼の娘だという「葦舟風子」(あしふね ふうこ)と名乗る人物が、27年後の2035年から往人に宛てて送信したメールだった。
往人は自分の正気を疑いながらもメールに返信するようになっていた。そしてある時、「娘」のメールの指示に基づいて、アリゾナの以前に義父の別荘のあった場所に一人で赴くと、そこで体が割れるような奇妙な感覚に捕らわれる。この瞬間に往人は、義父が健在で、妻との関係も壊れておらず、幼い娘の風子もいる別の世界に転送されていた。その世界では往人は小説の執筆をやめており、代わりにブログを使って政治的な活動に身をいれ、読者たちからなる一種のコミュニティを作っていた。
当初は戸惑った往人も、やがて人生の「リセット」を受け入れ新たな生活に順応していく。しかし、ブログの読者だったという楪渚(ゆずりは なぎさ)との出会いや、青年時代の自身の性犯罪の記憶をきっかけに、往人はこの世界にあり方に疑問を抱くようになる。真実を突き止めるために、渚とともに自分のブログの熱心な支持者であった若者3人とショッピングモールで面会した往人は、やがてこの世界の自分が計画したという無差別テロに妻子もろとも巻き込まれていく。
一方、2035年の世界にいる風子は、平行世界を観測する研究所に勤めていた。彼女は勤務中、28年前の父を偶然発見し、こちらの世界では既に死んでいた彼にメールを送ったのだった。そのような中、彼女は別の平行世界から来たという、往人の息子を名乗る葦舟理樹(あしふね りき)と遭遇する。彼は自分の世界で虐待を受けた母を救うために、二つの平行世界間で往人の人格を入れ替えていたのだが、その結果2008年の風子の世界でショッピングモールでのテロが起こることになってしまった。彼らはテロを阻止するため、2008年の風子の世界に自分たちを転送する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「『クォンタム・ファミリーズ』は、東浩紀の小説。『新潮』2008年5月号から2009年8月号まで「ファントム・クォンタム」として断続的に連載、大幅な加筆修正と改題のうえ2009年12月に新潮社より刊行された。東はこれまで批評家として活動しており、2008年に桜坂洋との合作小説『キャラクターズ』を刊行しているが、単著ではこれが第一作目の小説となる単行本の著者紹介などでは第一作とされているが、東は2004年に「萌えと愛と脳内と(Death編)」という小説を同人誌に掲載している(斎藤環 「「幽霊」は"転送"可能か?」 『新潮』 2010年3月号、188頁)。内容は量子論を背景とした並行世界を扱う近未来SFである。タイトルは直訳すると「量子家族」になる栗原裕一郎 「「世界の終り」と35歳問題」 『文学界』 2010年3月号、236頁。2010年に第23回三島由紀夫賞を受賞。東は1999年に評論『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』で同賞の候補になっており、10年越しの受賞となった。== あらすじ ===== 第一部 ===主人公・葦船往人(あしふね ゆきと)はやがて35歳になる売れない小説家であり、私立大学の文学部に教官として勤めている。彼は自分の担当編集者であった大島友梨花(おおしま ゆりか)と結婚していたが、数年前に義父が死去したのをきっかけに夫婦の仲がぎくしゃくし始め、まだ子供も作っていなかった。そうしたある日、往人は携帯電話で文字化けしたメールを受け取るようになる。ソフトウェアで解読してみると、それは彼の娘だという「葦舟風子」(あしふね ふうこ)と名乗る人物が、27年後の2035年から往人に宛てて送信したメールだった。往人は自分の正気を疑いながらもメールに返信するようになっていた。そしてある時、「娘」のメールの指示に基づいて、アリゾナの以前に義父の別荘のあった場所に一人で赴くと、そこで体が割れるような奇妙な感覚に捕らわれる。この瞬間に往人は、義父が健在で、妻との関係も壊れておらず、幼い娘の風子もいる別の世界に転送されていた。その世界では往人は小説の執筆をやめており、代わりにブログを使って政治的な活動に身をいれ、読者たちからなる一種のコミュニティを作っていた。当初は戸惑った往人も、やがて人生の「リセット」を受け入れ新たな生活に順応していく。しかし、ブログの読者だったという楪渚(ゆずりは なぎさ)との出会いや、青年時代の自身の性犯罪の記憶をきっかけに、往人はこの世界にあり方に疑問を抱くようになる。真実を突き止めるために、渚とともに自分のブログの熱心な支持者であった若者3人とショッピングモールで面会した往人は、やがてこの世界の自分が計画したという無差別テロに妻子もろとも巻き込まれていく。一方、2035年の世界にいる風子は、平行世界を観測する研究所に勤めていた。彼女は勤務中、28年前の父を偶然発見し、こちらの世界では既に死んでいた彼にメールを送ったのだった。そのような中、彼女は別の平行世界から来たという、往人の息子を名乗る葦舟理樹(あしふね りき)と遭遇する。彼は自分の世界で虐待を受けた母を救うために、二つの平行世界間で往人の人格を入れ替えていたのだが、その結果2008年の風子の世界でショッピングモールでのテロが起こることになってしまった。彼らはテロを阻止するため、2008年の風子の世界に自分たちを転送する。」の詳細全文を読む




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