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クサスゲ
クサスゲ ''Carex rugata'' Ohwi は、小型のスゲ属植物。アオスゲなどに似ているが、果実の中央がくびれているという特徴がある。和名は草菅の意で、全体が柔らかいことによる〔牧野(1961)p.794〕。 == 特徴 == 小型の多年生草本〔以下、主として星野他(2011),p.350〕。小さな株を作り、匍匐枝を出すが長くは伸ばさない。そのため小さく広がった集団を作る。草丈は10-40cm。葉は幅2-4mm、長さは花茎とほぼ同じくらいあって、柔らかい。 夏季は-6月。花茎は斜めに立って、先端の部分に間隔を開けて小穂をつける。頂小穂は雄性、線形で短い柄があり、0.5-0.8cm。側小穂は2-3個あって雌性、短い柄があって短円柱形、緑色。花茎の苞は短い鞘と葉身がある。 雄花鱗片は淡褐色で短い芒がある。雌花鱗片は果胞よりやや短く、短い芒があって淡褐色。果胞は長さ2.5-3mm、幅0.7-0.9mm。平滑で卵形だがほぼ中央で周囲から絞ったような形で1周するくぼみがある。断面はほぼ三角。先端は急に狭まって短い嘴があり、口はくぼむか2小歯がある。果実は果胞に密に包まれ、長さ2-2.5mm、楕円形で、やはり中央にくぼみがある。先端には柱頭の基部に小さな盤状の付属物があり、柱頭は3つに裂ける。 なお、この種には押し葉標本など、乾燥させると全体が黒くなるという特徴がある。ただし、乾燥する時の条件によってそうならない場合もある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クサスゲ」の詳細全文を読む
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