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クサトベラ : ウィキペディア日本語版
クサトベラ

クサトベラ(草海桐花、''Scaevola taccada'')はクサトベラ科常緑低木。太平洋からインド洋にかけての熱帯亜熱帯海岸またはその近くに自生し、日本では薩南諸島以南の南西諸島小笠原諸島に産する。クサトベラ科の中では分布域が広く、日本に自生する唯一種でもある(テリハクサトベラを変種または別種とすることもある)。
高さは1-2メートル。は茎の先に集まって互生し、長さ十数センチの長倒卵形、革質でトベラに似て少し大きい。は下部が木化するが、柔らかいのでクサトベラの名がある。は子房下位、幅数ミリの左右対称の唇状で、葉腋から出る小型の集散花序につく。亜熱帯では初夏に咲く。花冠は扇状に5裂し、白くて紫色の筋があり、開花後次第に黄色く変色する。果実は楕円形の核果で白く熟し、種子を2つ含む。果実は鳥に食われ、また種子は海流散布されるため広い地域に分布する。熱帯・亜熱帯では道路などの植え込みによく使われ、大西洋沿岸でも野生化している。



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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