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クックの初期農業遺跡は、パプアニューギニア南部にある7000年以上前にまで遡る農業の遺跡である。2008年にパプアニューギニア初の世界遺産に登録された。 == 概要 == クックは、ニューギニア島の南部山岳州にある湿地で、100年以上前には伝統的なバナナ栽培が行われていた。1950年代以降には、入植していたヨーロッパ人たちによって、コーヒーや茶のプランテーションが営まれた。1970年以降に発掘調査が行われ、様々な時代の農業の痕跡が確認されるようになった〔ICOMOS pp.85-86〕。当初は、栽培されていた植物の痕跡は確認されていなかったが、21世紀に入ってからのティム・デナム(Tim Denham, フリンダーズ大学)らの調査で、タロイモやバナナを栽培していたことが確認された〔 John Roach, Was Papua New Guinea an Early Agriculture Pioneer? 〕。 遺跡は大きく3期に分けることができる。最も古い遺跡は7000年から10000年ほど前まで遡るものである。発見されているのは、植物を植えていた穴や掘った穴の跡である。タロイモやヤムイモの加工に用いられたと考えられる石器類も発見されている。その次の段階に位置している遺跡は、7000年から6400年ほど前のものである。発見されているのは、バナナやヤムイモの栽培に関係あった盛り土の跡などである。最も新しい遺跡は4350年から3980年ころのもので、バナナ栽培に関わる干拓用の水路跡などが発見されている〔ICOMOS p.85〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クックの初期農業遺跡」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kuk Swamp 」があります。 スポンサード リンク
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